延床面積30坪の家を検討するとき、「狭くないの?」「どんな間取りにすれば快適に暮らせるの?」と悩む人は多いでしょう。また、「30坪で平屋を建てたい」と考えている人もいるかもしれません。
そこで本記事では、30坪のおしゃれな間取りを2階建てと平屋に分けて10例紹介するとともに、快適に暮らすための間取りのポイントを詳しく解説します。さらに、30坪で平屋を建てる際の注意点も紹介します。
30坪の家づくりを考えている人は、ぜひ参考にしてください。
IECOCORO編集部
群馬・栃木・宮城・山形で注文住宅の情報誌「IECOCORO(イエココロ)」を発行する編集部。WEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、地域の工務店情報のほか、多数の建築実例とイベント情報を紹介しています。
30坪はどれくらいの広さ?
一言で「30坪」と言っても、その広さをすぐにイメージするのは難しいかもしれません。はじめに、延床面積30坪がどれくらいの広さなのか、そして快適に暮らせる家族の人数について解説します。
30坪は畳60枚分の広さ
1坪は、およそ畳2枚分(約3.3㎡)であるため、延床面積30坪は畳60枚分(約99㎡)の広さです。1階と2階が同じ面積のシンプルな総2階の場合は、各階15坪の広さとなります。
国土交通省の「令和5年度住宅市場動向調査」によると、注文住宅の平均延床面積は約35坪(116.2㎡)のため、30坪の家は平均よりコンパクトな住まいと言えます。
30坪の家は3~4人家族におすすめ
結論から言うと、延床面積30坪の家は3~4人の家族にちょうど良い広さです。
世帯の人数に最適な面積を知りたいときには、国が定める「住生活基本計画」の「誘導居住面積水準」が参考になります。戸建て住宅の場合は以下の通りです。
世帯の人数 | 2人 | 3人 | 4人 | |
誘導居住面積水準 | 一般型(戸建て) | 75㎡(約23坪) | 100㎡(約30坪) | 125㎡(約38坪) |
30坪は4人家族の水準よりも狭いですが、間取りを工夫することで4人家族でも十分快適に暮らすことが可能です。間取りを考える際には、限られた面積を無駄なく使うことが大切です。
居住面積水準とは
住生活の安定の確保と向上の促進に関する目標などを定めた「住生活基本計画(全国計画)」の中で示されている、住宅面積の水準のことです。「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」が定められています。
- 最低居住面積水準:健康で文化的な住生活の基礎として、必要不可欠な住宅面積の水準です。
単身者は25㎡(約7.5坪)、2人以上の世帯は「10㎡×世帯人数+10㎡」 - 誘導居住面積水準:豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅面積の水準です。集合住宅を想定した〈都市居住型〉と、戸建て住宅を想定した〈一般型〉を設けています。
【都市居住型】単身者は40㎡(約12坪)、2人以上の世帯は「20㎡×世帯人数+15㎡」
【一般型】単身者は55㎡(約16.5坪)、2人以上の世帯は「25㎡×世帯人数+25㎡」
- 2人以上の世帯における世帯人数は、3歳未満は0.25人、3歳以上6歳未満は0.5人、6歳以上10歳未満は0.75人として算定します。ただし、算定された世帯人数が2人に満たない場合は2人とします。
- 参考 国土交通省 住生活基本計画における「水準」について
延床面積30坪のおしゃれな間取り10選【2階建て・平屋】
ここで延床面積約30坪(28~33坪)のおしゃれな建築実例を10例紹介します。間取りはもちろん、アイデアやデザインなども参考にしてみると良いでしょう。IECOCORO(イエココロ)のWEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、紹介した住宅以外にもたくさんの実例が見られます。ぜひ記事と併せてご覧ください。
【30坪の2階建て】建築実例5選
①【28.6坪】寒い時期もちょうど良い温度の家
高断熱高気密化を徹底し、間仕切りの少ない開放的な空間を実現しています。エアコン1台による全室冷暖房で、寒い時期でも家中ちょうど良い温度が保つことが可能です。また、リビング階段を採用したり、階段下のデッドスペースを活用したりと、限られた面積を無駄なく使う工夫が感じられます。
- 建築費(本体価格)
-
2,000~2,500万円
- 設計・施工
-
米住建設/山形県
- 価格の目安
-
坪80万円~(延床面積30坪の場合)
②【30.5坪】2階にアウトドアリビングのある家
1階はLDK(リビング・ダイニング・キッチン)を中心とした、廊下や間仕切りの少ない「つながり間取り」を採用し、どこにいても家族の気配が感じられます。アウトドアリビングとしても使えるバルコニーは、一部に施した木製格子によりプライバシーがしっかり守られるため、さまざまな用途に利用可能です。
- 家族構成
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夫婦+子ども2人
- 建築費(本体価格)
-
2,000〜2,500万円
- 設計・施工
-
髙勝の家/宮城県
- 価格の目安
-
【注文住宅】1,923万円~(延床面積33坪の場合)
【STAND BY HOME】1,980万円~(26坪タイプ)
③【32.6坪】自然素材の質感を楽しむカフェスタイル
自然素材をたくさん使い、アースカラーのインテリアでコーディネートしたカフェスタイルの住まいです。キッチンの飾り棚やニッチをはじめとする「見せる収納」が特徴です。デザイン以外にも、水回りをコンパクトにまとめたり、パントリーや家事室を設けたりするなど、暮らしやすさにも配慮されています。
- 家族構成
-
夫婦+子ども3人
- 建築費(本体価格)
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1,000〜1,500万円
- 設計・施工
-
アットナチュレ/埼玉県
- 価格の目安
-
坪50万円~(延床面積35坪の場合)
④【32.9坪】家族もペットも快適に暮らせる家
傷つきにくく、滑りにくい天然木のフローリングやペットスペース、大きな土間のある玄関にお湯の出る足洗い場と、ペットが快適に暮らせる工夫がたくさん詰まった住まいです。また、開放的な吹き抜けのリビングを設けながらも、耐震性・断熱性に優れているため、人にとっても安心で暮らしやすい住宅と言えます。
- 建築費(本体価格)
-
2,000〜2,500万円
- 設計・施工
-
ステラクリエイト/群馬県
- 価格の目安
-
坪53万円~(延床面積35坪の場合)
⑤【33.7坪】便利な家事動線が暮らしを豊かにする家
おしゃれな家具と相性の良い北欧スタイルの住宅です。吹き抜けの開放感が心地良いLDKは、ダイニングの横に在宅ワーク用のデスクを設置しています。家事効率を上げるキッチン周りの回遊動線と、洗面脱衣室・ファミリークローゼット・サンルームを一直線に並べた洗濯動線が、暮らしやすい間取りを作るポイントです。
- 家族構成
-
夫婦
- 建築費(本体価格)
-
2,000〜2,500万円
- 設計・施工
-
Houyu Home(ホーユーホーム)/群馬県
- 価格の目安
-
1,652万円~(延床面積28坪の場合)
【30坪の平屋】建築実例5選
①【28.0坪】ゆったり過ごすスローライフな平屋
夫婦で落ち着いたひとときが過ごせるよう「40代からのスローライフな家」をコンセプトに設計された一棟です。太陽の光や熱、風などの自然の力を利用するパッシブデザインという設計手法により、常に快適な室内環境が作られるため、体へのストレスが少ない健康的な暮らしを送ることができます。
- 家族構成
-
夫婦
- 建築費(本体価格)
-
2,500〜3,000万円
- 設計・施工
-
コンクスハウジング/群馬県
- 価格の目安
-
2,100万円~(平屋面積30坪の場合)※本体価格
②【30.1坪】松丸太の梁が印象的な和風住宅
「木をたくさん使った和風住宅に住みたい」という施主の憧れを叶えた住まいです。床材にヒノキを選択したリビングは、勾配天井や採光用の窓の効果も相まって、爽やかで心地よい空間が広がります。また、家具は全て造作で対応しており、随所に工務店ならではの提案が感じられます。
- 家族構成
-
夫婦
- 設計・施工
-
杉内建設/群馬県
- 価格の目安
-
坪60万円~(延床面積35坪の場合)
③【30.2坪】ワンルームスタイルのシンプルな平屋
こだわりの家具が引き立つよう、間取りからインテリア、動線に至るまでシンプルを追求した一棟です。道路側は開口部を少なくしてプライバシーを確保し、眺望の良い南側には大きな窓を設けたメリハリのある設計が大きな特徴と言えます。
- 家族構成
-
夫婦+子ども2人
- 建築費(本体価格)
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1,500〜2,000万円
- 設計・施工
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thinks 翼創建/群馬県
- 価格の目安
-
坪65万円~(延床面積35坪の場合)※基本本体価格
④【32.3坪】高断熱仕様のカリフォルニアスタイル
無垢材や珪藻土などの自然素材を贅沢に使用した、カリフォルニアスタイルの住まいです。高い断熱性能と全館空調により、一年中快適でエコロジーな室内環境を実現しています。家具や建具は、工務店が運営するインテリアショップの商品でコーディネートしたそうです。
- 建築費(本体価格)
-
2,000〜2,500万円
- 設計・施工
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Smooth(スムース)/群馬県
- 価格の目安
-
1,890万円~(延床面積30坪の場合)
⑤【33.5坪】回遊動線で「育児・家事ラク」を実現
家事効率を高める回遊動線やランドリールームの採用により、“家事ラク”を実現した住まいです。また、キッチンのそばに造作デスクや畳コーナーを配置することで、家族が自然と集まってコミュニケーションが生まれるような空間設計を行っています。「いかに効率的に過ごし、家族の時間を大事にするか」という施主のこだわりが感じられます。
- 家族構成
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夫婦+子ども2人
- 設計・施工
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石井工務店/福島県(群馬県・栃木県に支店あり)
- 価格の目安
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坪60万円~(延床面積35坪の場合)
30坪の間取りで快適に暮らすポイント
30坪という限られた面積を無駄なく活用して、快適に暮らすためのポイントを紹介します。
効率の良い動線をつくる
動線とは人の動きのことで、家づくりの際に考えたい動線は次の3つです。
- 生活動線:リビングからトイレや浴室、寝室へ行くなど、日常生活で利用する経路全般
- 家事動線:料理・洗濯・掃除など、家事をする際の動き
- 来客動線:家族以外の人が訪れたときの動き
これらの動線をイメージしながら部屋の位置を決めると暮らしやすい間取りが作れます。
動線を考える際は、はじめに「家事動線」を意識すると良いでしょう。例えば、「【33.7坪】便利な家事動線が暮らしを豊かにする家」のように、洗面脱衣室・ファミリークローゼット・サンルームを一直線に繋げると効率良く洗濯ができます。加えて、「【33.5坪】回遊動線で「育児・家事ラク」を実現」のように、家全体を一周できるようにするとスムーズな移動が可能になります。家事の負担を減らすだけではなく、通勤や通学に忙しい朝でも混雑せずに動けるでしょう。この一回りできる動線は「回遊動線」と呼ばれ、利便性の高さから多くの家で採用されています。
次に「生活動線」は、できるだけ家事動線と交差を避けるのがおすすめです。家事動線上にトイレや洗面室を配置しない、回遊動線にするといった対策で解消できます。また、「来客動線」はキッチンなどの生活空間が目に入らないようにするのがポイントです。玄関から客間に直接入れるようにしたり、リビングを通らずにトイレや洗面室へ行けたりするように部屋の配置を考えると良いでしょう。
デッドスペースをうまく活用する
限られた面積で無駄のない間取りをつくるには、デッドスペースを有効活用しましょう。
本来は天井でふさがれてしまうスペースを活用して小屋裏収納にしたり、階段下のスペースを収納やデスクスペースにしたりすることで、空間を無駄なく使うことができます。
また、階段を「スケルトン階段」にすれば、デッドスペースを活かせるだけではなく、デザイン性も高めることが可能です。
骨組み・踏板・手すりだけで構成された階段のことを指します。踏板同士を繋ぐ「蹴込み板」がないのが特徴で、隙間ができるため開放的な印象になります。
デザイン性が高く、採光性に優れるほか、階段下のスペースを活用しやすいといったメリットがあります。
「スケルトン階段」以外にも「オープン階段」「ストリップ階段」「シースルー階段」といった名称で呼ばれています。
適度な量の収納スペース
30坪の間取りでは、必要以上の収納を設けず、居住スペースとのバランスを取ることを意識しましょう。
適度な量の収納をつくるポイントは、必要な量を使いやすい場所にバランス良く配置することです。家族全員の荷物を書き出して必要な量を割り出し、使う場所の近くに収納を配置するようにしましょう。
例えば、アウトドアが趣味の場合は、玄関に土間収納を設けると便利です。室内では保管しにくいキャンプ道具はもちろん、外で使うベビーカーやスポーツ用具などの収納にも利用できます。
将来を見据えた間取り
注文住宅を建てるときには、将来を見据えた計画も重要です。子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に対応できる間取りを考えることをおすすめします。
成長に合わせて変えられる子ども部屋
子ども部屋は、「はじめから人数分の個室をつくっても、数年間は空き部屋のまま」ということがよくあります。建築時は人数に応じた広い部屋を確保しておき、個室が必要な年齢になったら間仕切りをするなど、成長に合わせて対応できる間取りにすると良いでしょう。
個室にする際は、可動式のパーテーションや収納を使うと便利です。リフォームの負担がないうえ、子どもが家を離れた後は、再び大きな部屋に戻すことができます。
将来1階だけで暮らせる間取り
2階建てを建てる場合、老後のことを考えるなら、主寝室や水回りなど生活に必要な部屋をすべて1階に収めた「1階完結型の間取り」がおすすめです。2階を子ども部屋と収納のみにすることで、子どもが独立した後はほとんど階段を使わずに生活できるため、将来にわたって安心して暮らすことができます。
30坪でおしゃれな間取りをつくるアイデア
コンパクトな間取りでおしゃれな家をつくるには、広々とした印象を作ることが大切です。ここでは、開放感を生み出すアイデアを紹介します。
吹き抜け・折り上げ天井
吹き抜けは、1階の一部の天井をなくして上下階を繋げた空間のことで、天井が高くなるため開放感が生まれます。2階部分に窓を付けて採光を確保すれば、日中は外から入る光だけで部屋を明るくできます。住宅密集地など、光を取り入れるのが難しい土地に建てる場合に、特に効果を発揮するでしょう。平屋の場合は、屋根の傾斜を活かした「勾配天井」にすることで、吹き抜けと同様に開放的な空間をつくることができます。
ただし、吹き抜けをつくると2階の床面積が減るため、間取りの調整が必要な場合があります。人数に応じた居室や収納が確保できるか考えながら、建築会社と相談すると良いでしょう。
吹き抜けを採用できないときは、天井の中央を周囲よりも一段高くした「折り上げ天井」にするのも1つの手段です。部屋に奥行きが生まれ、部屋を広く見せることができます。折り上げた部分の素材や色を変えたり、梁を付けたりして、おしゃれな雰囲気をつくることも可能です。
リビング階段
リビング階段は、階段をリビング内に設置する間取りのことです。一般的に階段が配置されることが多い玄関ホールや廊下の面積を減らすことができ、その分リビングを広くしたり、収納や書斎をつくったりするなど、間取りの幅が広がります。
吹き抜けとの相性が良く、組み合わせることで開放感のあるリビングになります。さらにスケルトン階段にすれば、インテリアとしても楽しめ、部屋をおしゃれに見せることが可能です。
また、移動の際に必ずリビングを通るため、家族と顔を合わせる機会が増えてコミュニケーションの増加にも期待できるでしょう。
デメリットは、プライバシーの確保が難しいことです。来客時でも必ずリビングを通ることになるため、人を招くことが多い家庭の場合は階段の向きや洗面室・トイレへの動線などを考慮した、間取りの工夫が必要です。
スキップフロア
スキップフロアとは、1つの空間に異なる高さの床面を設けた設計のことです。部屋を壁で仕切るのではなく、段差や小さな階段によって区切るため、繋がりのある広々とした空間をつくることができます。また、階段下や床下のスペースを活用して、収納を増やすことも可能です。
ただし、段差ができることで、「掃除がしにくい」「怪我のリスクが高まる」といったデメリットも生まれます。間取りに取り入れる際は、用途や目的をしっかりと考えるようにしましょう。
30坪の平屋を建てるときの注意点
30坪で平屋を検討する場合は、必要な費用と土地の広さに注意が必要です。それぞれについて、2階建てを建てる場合と比較しながらポイントを解説します。
広めの土地が必要
結論から言えば、2階建てを建てるよりも広い土地が必要です。そのため、土地にかかる費用も高くなると言えるでしょう。
その理由は、どんな土地にも「この大きさの建物まで建てて良い」という決まりがあるためです。まずは、それを表す「建ぺい率」と「容積率」について解説します。
- 建ぺい率《建築面積÷敷地面積×100(%)》
-
「敷地面積に対する建築面積の割合」のことです。建築面積とは「建物を真上から見た時の面積」で、最も広い階の面積を指し、住宅の場合は主に1階と考えて良いでしょう。つまり、建ぺい率とは「その土地に対して、1階はこの広さで建てられる」ということを表しています。
- 容積率《延床面積÷敷地面積×100(%)》
-
「敷地面積に対する延床面積の割合」のことです。延床面積とは、2階建ての場合は1階と2階の床面積を合計したものを指します。床が張られない吹き抜けなどは含まれません。
例として、建ぺい率50%、容積率100%の土地に家を建てる場合で考えてみましょう。
上下階が同じ面積の総2階建ての住宅であれば、1階の面積は15坪のため、30坪の土地があれば建てられます。しかし、平屋の場合は「延床面積=建築面積」となるため、2倍である60坪の敷地が必要になります。
建ぺい率と容積率は土地によって異なるため、平屋を建てる際には、必ず確認するようにしましょう。予算面で不安がある場合には、建築会社に相談して条件に合う土地を探してもらうと良いかもしれません。
2階建てよりも費用が高くなる
1階と2階が同じ面積の総2階建ての家の場合、基礎と屋根の面積は15坪分で済み、費用を抑えることができます。
しかし、平屋は延床面積と同じ30坪分の基礎・屋根が必要なため、その分材料費や工事費がかかり、2階建てよりも費用が高くなります。また、先述の通り土地の取得費用も高くなる可能性があるため、総じて平屋を建てる方が多くのお金が必要です。
ただし、平屋は階段がない分、2階建てよりも少ない面積で必要な居室や収納を確保できる場合があります。そのため、効率的な間取りにすることで延床面積を削り、費用を抑えることも可能と言えるでしょう。
延床面積30坪の家を建てるにはいくらかかる?
住宅金融支援機構が行ったフラット35利用者調査(2023)によると、注文住宅の建築費用は全国平均で3,863万円、延床面積は119.5㎡(約36.1坪)です。これを延床面積30坪に換算すると、約3,200万円となります。
ただし、建築会社やオプションによって費用は変動するため、一つの目安として参考にしてください。
30坪の注文住宅の費用については、別の記事で詳しく解説しています。
また、注文住宅に関する費用や住宅ローンについては、以下の記事で解説しています。
ぜひ、併せてご覧ください。
30坪を無駄なく活用して快適な間取りに
30坪は畳60枚分(約99㎡)の広さで、2023年に建てられた注文住宅の平均延床面積(約35坪)と比べると、少しコンパクトな住まいと言えます。しかし、4人家族であれば十分快適に暮らせます。間取りを考える際には限られた面積や空間を無駄なく活用することが大切です。
そして、延床面積30坪で快適な生活を送るために、間取りを考えるときは次の4つのポイントを意識しましょう。
- 効率の良い生活動線を考える
- デッドスペースを活用する
- 適度な収納スペースを確保する
- 将来を見据えた間取りにする
おしゃれな間取り10選で紹介した実例や、おしゃれな間取りをつくるアイデアを参考にしながら、自分たちに合った間取りを考えてみてください。
ただし、30坪で平屋を建てる場合は2階建てよりも広い敷地が必要であったり、基礎や屋根の面積が広い分費用が高くなったりします。建築会社と相談しながら、予算に見合った土地や住宅の形を見つけることが大切です。
- 国土交通省
- 国土交通省「令和5年度住宅市場動向調査_報告書」
- 住宅金融支援機構
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