注文住宅を検討している人の中には、「せっかく建てるなら、理想の間取りを作りたい!」と考える方も多いでしょう。また、家づくりを進める中で、「プロに間取りを作ってもらったけれど、いまいちイメージが湧かない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そんなときに役に立つのが、間取りのシミュレーションアプリやWEBサービスです。間取り図はもちろん、家具の配置イメージも作ることが可能です。また、3D表示に対応しているものでは、平面図だけではわからない部分も確認できます。
この記事では、6個のアプリやWEBサービスを実際に使い、機能や使い勝手を徹底的にレビューします。間取りを考えるときのポイントも解説しますので、「間取りの作り方や図面で確認するべきことを知りたい」というときに、ぜひ参考にしてください。
IECOCORO編集部
群馬・栃木・宮城・山形で注文住宅の情報誌「IECOCORO(イエココロ)」を発行する編集部。WEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、地域の工務店情報のほか、多数の建築実例とイベント情報を紹介しています。
間取りは建てる前のシミュレーションが重要
注文住宅は、建物が完成するまで間取りを実際に確認することができません。そのため、暮らし始めてから「部屋の数や広さが足りない」「収納が少ない」「家事がしにくい」などの、住みにくさを感じることがあります。
そんな後悔を少しでも減らすために、建てる前のシミュレーションが大切です。家具の位置を考えたり、家事の動きをイメージしたりして、自分たちのライフスタイルに合った設計になっているか、納得がいくまで確かめましょう。
間取り図の用語を知っておこう
間取りに使われる記号のなかでも、L(リビング)、D(ダイニング)、K(キッチン)は、知っている人も多いでしょう。しかし、実際の平面図では、あまり馴染みがない表記を目にすることがあります。そこで、一見しただけではわかりにくい間取り図の用語をいくつか紹介します。事前に知っていると、間取りの作成や確認の際に役立つはずです。もっと詳しく知りたい人は「間取り 用語」などで検索してみてください。
- パントリー(Pantry、PAN、P)
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パントリーとは、食器や食料品を収納するスペースのことです。キッチンのそばに表記されることが多いです。
- WIC/WTC
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WICは「ウォークインクローゼット」のことで、人が出入りできる広い収納を指します。また、WTCは「ウォークスルークローゼット」と呼ばれ、通り抜けできるクローゼットのことを表します。
- SIC(SCL)
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シューズインクローゼットの略語で、玄関に併設された靴のまま入れる土間収納のことです。
- FIX(窓)
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FIXは「固定」という意味で、間取り図では主に開閉できない窓を表します。
- PS
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パイプスペースの略語で、上下水道やガス管などが収納される場所のことです。
- サービスルーム(S、SR)
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サービスルームは、採光や通風などの点で「居室としての条件を満たさない部屋」を指し、納戸(N)と表記されることもあります。収納に活用されることが多いですが、部屋としても利用できます。
- DEN
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DENは「巣」や「ほら穴」を意味する言葉で、間取り図では「書斎」を指すことが多いです。
間取りをシミュレーションする際に考えたいポイント
間取り図の作成や確認の際に意識するべきポイントは、部屋の広さや配置、設備など、目に見えることだけではありません。快適な間取りを作るためには、以下の点についても考えると良いでしょう。
家族構成や将来の暮らし
家族の人数や年齢によって、必要な部屋の数や広さが変わります。また、「将来的な家族構成の変化」についても考えましょう。特に子ども部屋は、「最初から人数分の個室をつくったけど、数年間使わなかった」ということがよくあります。はじめは広い部屋にして、個室が必要になったら分けるなど、成長に合わせて対応できる間取りにすると良いでしょう。
ほかにも、「朝の準備が混雑しないように洗面台は広く」「老後のために寝室は1階に」など、ライフスタイルも意識すると、将来にわたって暮らしやすい間取りを作ることができます。
家族との接し方
間取りを考える際は、家族との接し方をイメージすることも大切です。例えば、家族が集まるリビングに階段があると、家族がどこにいるかを把握しやすくなります。また、子どもが帰宅したときに、顔を合わせずに部屋へ直行することも防げるでしょう。そのほか、リビングを広くして居心地の良い空間にすることもおすすめです。一緒に過ごす時間が増えれば自然とコミュニケーションも生まれ、家族の繋がりを深めることができるでしょう。
一方で、家族であっても、良い関係を維持するためには適度な距離感を保つことも必要です。子ども部屋はもちろん、趣味の部屋や家事室など、個々のパーソナルスペースを確保することも考えましょう。
家事動線・生活動線
家の中での動きを間取り図に示したものを「動線」と言い、動線をイメージしながら部屋のレイアウトを決めると暮らしやすい間取りになります。
はじめに、料理・洗濯・掃除をする際の「家事動線」を意識しましょう。キッチン・洗面脱衣室・浴室を一直線に並べたり、家全体を一回りできるように繋げたりすると効率的に移動でき、家事の負担が減らせます。一回りできる動線は「回遊動線」と呼ばれ、利便性の高さから多くの住宅で採用されています。
また、リビングからキッチンへ行く、寝室から洗面所へ行くなどの「生活動線」は、家事動線とできるだけ交差しないようにするのがポイントです。
ただし、いくら効率の良い動線を構築しても、家具の配置によっては効果が感じられなくなってしまいます。動線計画と併せて、家具の置き場所や大きさなども考えると良いでしょう。
日当たりと風通し
日当たりは、家の住み心地を決める重要な要素ですが、間取り図だけでは想像しにくいものです。
そこで、平面図に方位を書き込み、矢印で太陽の動きを記入してみましょう。
時間による日当たりの変化がわかりやすくなり、部屋の配置を立体的に考えられるようになります。家の中心や北側など、日が入りにくい場所には、天窓(トップライト)を付けたり、壁の高い位置に窓を付けたりすると採光を確保できるでしょう。
また、風通しの良さも快適な暮らしに欠かせません。空気の流れが悪いと熱やにおいがこもったり、湿気が溜まってカビが生えたりする恐れがあります。部屋の2か所に窓を付けて、風の通り道を作るようにしましょう。
収納
収納を十分に確保することで、家の中を常にすっきりとした状態に保てます。ただし、数が多ければ良いというわけではありません。適切な場所に、適切な量の収納をつくることが大切です。
例えば、洗濯の動線上にウォークインクローゼットを設ける、キッチンの近くにパントリーを配置するなど、生活動線に沿った場所に収納を設けると良いでしょう。また、玄関に土間収納があれば、汚れやすいアウトドアグッズやスポーツ用具を部屋に持ちこまずに片付けられます。
このように、動線やライフスタイルをイメージすることで、使いやすくて無駄のない収納をつくることができます。
趣味
車が好きな人であれば、駐車場を「ビルトインガレージ」にする、映画が好きな人は「シアタールーム」をつくるなど、趣味を楽しむためのスペースを確保できるのも注文住宅の醍醐味と言えます。専用の設備や環境を整えたい場合は、設計や構造をプロに相談してみると良いでしょう。
おすすめの間取りシミュレーションアプリ・WEBサービス【基本無料】
間取りのシミュレーションには、間取り図を作れるアプリやWEBサービスの利用が便利です。ここでは、スタッフが実際に使用し、「おすすめしたい!」と感じたものを6つ紹介します。一部のアプリは、全ての機能を使うために有料プランへの加入が必要ですが、間取りの作成は無料で行えるため、気軽に試してみましょう。
今回は、サンプルの間取りを用意して再現を試みました。図面の完成イメージも参考にしながら、自分に合ったソフトを見つけてください。
スマホで気軽に!おすすめ間取り作成アプリ4選
まずは、スマートフォンやタブレットで配信されているアプリを4つ紹介します。
- 間取りTouch+(iOS専用)
- Planner 5d(iOS・Android対応)
- 再現間取りメーカー(iOS・Android対応)
- まどりっち(iPadOS専用)
間取りTouch+
- iOS対応
- 完全無料(広告表示あり)
使いやすさ | 3D機能 |
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△ | なし |
家具の配置 | 保存形式 |
〇 | 画像のみ |
良い点 | 完全無料で全ての機能が使える 位置や大きさが1mm単位で調整できる サンプルの間取りをカスタマイズすることも可能 住宅設備や家具のほか、エアコンやコンセントなども配置できる 間取りの保存数に限りがない |
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気になる点 | 1つの操作に対して手順が多い。操作に慣れるまでに時間がかかる 十字キーの移動幅が小さく、位置の微調整が難しい 3Dで確認できない |
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部屋を選択して配置するだけで、本格的な間取り図が作れるアプリです。壁や建具は部屋ごとに編集できるため、スマートフォンの小さな画面でも問題なく操作できます。700種類以上の設備や家具パーツを備えるほか、サイズや位置も1mm単位で調整可能なため、細部までこだわりを表現できるでしょう。
機能が充実している分、操作は少し複雑ですが、とても利便性の高いアプリです。まずはチュートリアルを見ながら、サンプルの間取りを編集することから始めると良いでしょう。
こんな人におすすめ!
部屋のレイアウトはもちろん、家具のサイズや配置などを細かく設定して、こだわりの間取りを作りたい人におすすめです。エアコンやコンセントなども設置できるため、家電の配線や動線のシミュレーションにも役立つでしょう。
Planner 5d
- iOS/Android対応
- 基本無料(有料プランあり)
使いやすさ | 3D機能 |
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△ | あり |
家具の配置 | 保存形式 |
〇 | 画像のみ |
良い点 | 部屋を繋げていくだけで簡単に間取りが作れる 3D表示に対応。俯瞰や一人称視点のほか、Android版にはVRモードも搭載 3Dパース上で内装や家具の配置・変更ができる 課金すれば6,400種類以上のアイテムが利用可能 |
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気になる点 | 使い方の説明やヘルプがない。操作を覚えるまでに時間がかかる 壁の寸法など、細かい調整が難しい。無料では家具のサイズが変更できない 建具や家具は海外仕様。和室や畳などは再現できない 全ての機能や素材を利用するためには有料プランへの登録が必要 |
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3D機能があり、完成後の立体的なイメージを掴みたいときに役立ちます。インテリアも豊富なため、楽しみながら内装を考えられるでしょう。操作が分かりにくい点もありますが、基本的には部屋や家具をドラッグ&ドロップするだけで間取り図が作れます。
アプリの起動後に有料プランの選択画面が表示されますが、画面上の「×」をタップすれば無料で使うことができます。無料版にはさまざまな制限があるため、本格的にデザインしたい人は有料プランを利用すると良いでしょう。
こんな人におすすめ!
3D機能を使って、間取りを立体的に確認したいときに便利です。また、配置できるアイテムは海外の住宅向けのデザインが中心のため、輸入住宅や海外テイストの家を建てたい人におすすめと言えます。
再現間取りメーカー
- iOS/Android対応
- 完全無料(広告表示あり)
使いやすさ | 3D機能 |
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〇 | なし |
家具の配置 | 保存形式 |
△ | 画像のみ |
良い点 | 正方形のマスに沿って線を引くだけ。操作が簡単で動作もスムーズ シンプルでわかりやすい間取り図が作れる 12個の間取りを保存可能 |
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気になる点 | 短い線を引いたり、少しずらしたりするなどの微調整ができない 建具や家具の種類が少ない。また、大きさが変えられない |
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マスに沿って線を引いたり、色を塗ったりするだけで簡単に間取り図が作れます。建具や家具の種類はあまり多くありませんが、絵文字のようなシンボルを使うことで、幅広い表現ができるでしょう。
また、SNSに間取りを投稿するとポイントが貯まり、配置アイテムを増やせる「ガチャ」が回せます。シンボルのほか、3DCGの人物やリアルな動物のアイコンなど変わったアイテムも入手できるため、楽しみながら間取り図を作るには最適なアプリと言えます。
こんな人におすすめ!
シンプルで使いやすいことが特徴で、「気軽に間取り図を作ってみたい」という人におすすめです。家具や家電のサイズは変更できませんが、「こんなイメージで置きたい」といった簡単な配置図を作る分には、十分活用できるでしょう。
まどりっち
- iPadOS専用(Apple Pencil対応)
- 完全無料
使いやすさ | 3D機能 |
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◎ | なし |
家具の配置 | 保存形式 |
△ | 画像・pdf |
良い点 | マニュアルが不要なほど操作が簡単 下の階を背景に表示しながら、上階の間取りを作れる 写真の取り込みができる 延床面積を自動で計算してくれる |
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気になる点 | 住宅設備や家具は素材ではなく、四角や丸などの図形で対応 壁紙や床材などの設定はできない 引いた線の調整ができない。修正したいときは描き直しが必要 |
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手書き感覚でシンプルな間取り図が作れるiPad専用アプリです。操作がとても簡単で、初めての人でもすぐに使えるようになるでしょう。編集データの保存はできませんが、アプリを終了しても最後の状態が保持されるため、いつでも続きから再開できます。作業スペースが広いため、複数の案を作りたい場合は、並べて作ると良いでしょう。図面は画像とpdfで保存でき、印刷したいときにも便利です。
こんな人におすすめ!
タブレットの大きな画面で、手軽に間取り図を作りたい人におすすめです。フリーハンドの書き込みに対応しているため、Apple Pencilがあると、より快適に使えます。また、写真を取り込めばデザインイメージを伝える際に役立ちます。iPadを持っている人は、一度使ってみてください。
パソコンで本格的に!おすすめWEBサービス・ソフト2選
アプリは場所を選ばずに使えて便利な一方、「画面が小さくて作業しにくい」と感じる人もいるでしょう。そこで、パソコンで利用できるWEBサービスとフリーソフトを1つずつ紹介します。どちらも3D機能を搭載しているため、完成イメージを立体的に確認したいときに便利です。
マイホームクラウド
- Windows10以降/Mac OS X以降
- 推奨ブラウザはGoogle Chrome
- スマートフォンは閲覧のみ
- 完全無料(保存は会員登録が必要)
出典:マイホームクラウド
- Windows10以降/Mac OS X以降
- 推奨ブラウザはGoogle Chrome
- スマートフォンは閲覧のみ
- 完全無料(保存は会員登録が必要)
使いやすさ | 3D機能 |
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◎ | あり |
家具の配置 | 保存形式 |
〇 | 画像・pdf |
良い点 | インストール不要。スマホやタブレットで出先でも確認できて便利 操作が簡単。設備や家具のサイズを細かく調整できる 他ユーザーが作った間取りの閲覧、編集が可能 3Dパースを一人称視点で歩き回れる。立体的なイメージが掴みやすい Google mapから敷地を作り、実際の土地に合わせた間取り図を作成可能 |
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気になる点 | 建具の高さが自動で決まり、変更できない デバイスの性能やネット環境によって、スムーズに動作しないことがある |
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ネット環境があれば利用できる「手軽さ」に加え、「操作性の良さ」と「充実の機能」を備えています。3Dパースは室内を自由に歩き回れるため、家具の位置や大きさ、生活動線などを現実に近い状態で検討できます。「高画質レンダリングモード」を使えば、さらにリアルなCGで描写されるほか、日中や夜など時間帯を変えることも可能になります。そのため、各部屋の日当たりの変化までシミュレーションできます。
間取りを保存するには会員登録が必要ですが、Googleをはじめとするソーシャルアカウントも利用できます。また、間取り図や3Dモデルはスマホでも見られるため、打ち合わせや出先での確認にも便利です。
こんな人におすすめ!
土地の形に合わせて間取りを作りたい人や、3Dモデルで立体的なイメージ把握したい人におすすめです。特に3D機能の利便性が高く、さまざまなシミュレーションに役立つでしょう。操作性も良く、パソコンやタブレットを持っているなら、ぜひ利用したいサービスと言えます。
せっけい倶楽部
- Windows10以降
- 完全無料(ダウンロードソフト)
出典:せっけい倶楽部
- Windows10以降
- 完全無料(ダウンロードソフト)
使いやすさ | 3D機能 |
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〇 | あり |
家具の配置 | 保存形式 |
〇 | 画像 ※3Dパースは印刷のみ |
良い点 | 既存の素材を選んで配置するだけで操作が簡単。自由に形を作ることも可能 サンプルの間取りが数多く用意され、ダウンロードして編集することも可能 敷地も作れるため、土地に合わせた家の形を検討したり、外構をデザインしたりすることもできる |
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気になる点 | ダウンロードする際、名前と住所の入力が必要 一部の機能やパーツの回転など、操作がわかりにくい点がある 部屋名などのテキストを自由に入力できない 3Dモデル上でデザインの編集ができない |
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パズルのように組み合わせるだけで簡単に間取り図が作れるほか、3D機能も付いているため、間取りを立体的に確認したいときに役立ちます。設備や家具をはじめ、壁や床、エクステリアまで数多くの素材が収録されており、デザイン面のこだわりを細かく表現できるのが特徴です。
フリーソフトのため、パソコンへインストールが必要ですが、ネット環境に不安のある人でも安心して利用できるでしょう。公式ホームページでは、ダウンロード方法から使い方まで丁寧に説明されているため、初めての人でもチャレンジしやすいと言えます。
こんな人におすすめ!
間取りはもちろん、デザインにまでこだわってシミュレーションしたい人におすすめです。ダウンロードの際に個人情報を入力するのが難点ですが、無料で使えるソフトとしては機能がとても充実しています。細部まで徹底的にこだわりたい人はぜひ利用してみてください。
間取りの参考になるサイト・SNS
初めて間取りを作るときは、工務店やハウスメーカーが実際に建てた家の間取り図を見てみましょう。設計の知識がなくても、「部屋の配置」や「家事動線」など、参考になるポイントがきっと見つかります。
Instagram (インスタグラム)
Instagramでは、ハウスメーカーや工務店をはじめ、個人のアカウントでも多数の間取り図が公開されています。実際の住宅を基にした投稿も多いため、部屋のレイアウトや空間デザインの参考にもなるはずです。「間取り(図)」をはじめ、さまざまなワードや#(ハッシュタグ)から、自分たちのライフスタイルや好みに合ったものを見つけてみましょう。
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestは、インターネット上の画像や動画をコレクションしたり、シェアしたりするサービスです。「間取り」と検索すると、数多くの間取り図が出てきます。「とにかく間取り図が見たい!」という人におすすめです。ほかにも、内装やインテリアを検索すれば、家づくりに役立つ情報も探せるでしょう。
自慢の注文住宅集めました。
イエココロ編集部が運営する家づくりサポートサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、工務店やハウスメーカーが実際に建てた建築実例を多数紹介しています。建築実例ページにある「絞り込み条件」の「間取り図あり」にチェックを入れて絞り込むと、間取り図を公開している建築実例だけを見ることができます(スマホの場合は、ページ下部の「絞り込み」を開くと設定できます)。間取りを考える際は、ぜひ一度ご覧ください。
サイトに掲載している建築会社や建築実例は、イエココロのInstagramアカウントでも紹介しています。地域別に発信していますので、各県もしくは近郊で建築を予定している人は、ぜひフォローしてください。
アプリで間取りを作るときに気を付けたいこと
間取りを作るときや作成した間取りを基に住宅会社と打ち合わせをする際には、以下の点を意識しましょう。
譲れないこだわりを明確にする
間取りを作っていると、つい細かい部分までこだわりたくなります。もちろん、実際の間取りにすべて反映できれば問題ありませんが、時には予算や設計などの都合で何かを諦めなければいけないこともあります。
そこで、いざという時に悩まないように、こだわりには優先順位を付けておきましょう。「必ず叶えたいこと」と「それ以外」に分け、希望順に間取りに反映していくと、お金や面積などの制約と折り合いがつけやすくなります。
優先順位に悩んだときは、間取りそのものよりも「今の家で解決したいこと」や「どんな暮らしがしたいか」を考えてみましょう。「今のキッチンは狭いから広くしたい」「専用の部屋で趣味を楽しみたい」など、理想の暮らしをイメージすると必要な要素が見えてくるはずです。
作成した間取り通りに建てられるとは限らない
アプリやソフトで作った間取りは、必ずしも実現できるわけではありません。
実際に家を建てるときには、土地ごとに定められている建蔽率や容積率に収まるように設計します。また、建物の強度を計算したり、建築基準法に沿った設計にしたりする必要もあります。
自分で好きに作った間取りでは、現実には建てられない設計になっている可能性があります。あくまで素人が作ったものであることを理解し、「理想を伝えるためのツール」として活用するのが良いでしょう。
設計士の意見やアドバイスを取り入れながら、理想に近い形をプロと一緒に探っていくことが大切です。
まとめ
注文住宅は、家が完成するまで間取りを確認できないため、平面図の段階でシミュレーションすることが重要です。目に見えることだけではなく、将来にわたる家族構成や暮らし方の変化、生活動線なども考慮して、自分たちのライフスタイルに合っているか納得がいくまで確認しましょう。
シミュレーションアプリやWEBサービスは、理想の間取りを作ったり、立体的なイメージを確認したりするときに便利です。ただし、「作成した間取りが、必ずしも実現できるとは限らない」という点を常に意識しておき、あくまで「理想を伝えるツール」として活用するのが良いでしょう。実際に間取りを決める際には、設計士の意見を取り入れながら、一緒に理想の形を探っていくことをおすすめします。
また、注文住宅における後悔や間取りを考える際のポイントは、他の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
イエココロのWEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、群馬・栃木・宮城・山形を中心とした工務店情報やモデルハウス情報のほか、多数の「建築実例」を紹介しています。お近くにお住まいの方は、ぜひチェックしてください。