注文住宅とは?基礎知識から建てる流れ、メリット・デメリットまでわかりやすく解説

注文住宅は、家を建てる土地や建築会社を自分で選んで特注で建てる住宅です。家に対してとことんこだわりたい人や、間取りやデザインを追求したいという人にとって魅力的な選択肢になります。

家の購入を検討するとき、注文住宅にするのか、建売住宅にするのか迷う人は多いでしょう。

本記事では、注文住宅の種類や特徴、メリット・デメリットから失敗しないためのポイントなど、以下の内容について詳しく解説します。

注文住宅が自分たちに合うものなのか、まずはその特徴を知ることから始めてみましょう。住まいの選択肢を広げるための予備知識として、ぜひこの記事を役立ててください。

この記事の監修者
監修者:建築士_高橋良彰

監修者 高橋 良彰
一級建築士事務所 高橋良彰建築研究所 / 一級建築士
建築を学び始めた武蔵野美術大学時代から設計事務所スタッフやハウスビルダー勤務、また、「住まいの学校『住学』すがく」等これまで様々なかたちで建築に関わってきました。
この仕事の一番の魅力は“人との出会い”だと思っています。
「快適な省エネ住宅をローコストに供給する」を信条とする新住協会員。
住まい手の要望や想いを反映させた住まいづくりをモットーとしています。

目次

注文住宅とは?特徴と3つの種類をわかりやすく解説

注文住宅の3つの種類を解説する画像

注文住宅は土地や建築会社を選んで特注で建てる住宅

注文住宅とは、家を建てる土地や建築会社を自分で選び、特注で建てる住宅のことです。

注文住宅には、大きく分けてフルオーダー住宅セミオーダー住宅規格住宅の3つの種類があります。

この3つは価格や納期、自由度が異なりますが、実ははっきりとした定義はなく、会社によってその位置づけは微妙に違います。以下で概要を見ていきましょう。

フルオーダー住宅|希望に合わせて完全にカスタマイズする住宅

フルオーダー住宅は、希望に合わせて完全にカスタマイズしてつくる住宅です。

理想的な住まいを実現するために、土地の形状や環境、予算などを考慮しつつ、間取り・外観デザイン・内装仕様・設備機器など、建物のあらゆる要素を一から考えてつくります。

完全なカスタマイズが可能なため、自分の希望や生活様式に合った家を建てることができますが、完成までには時間・費用・労力がかかります。

メリット自分の希望で自由にカスタマイズすることができる
デメリット時間・費用・労力がかかる

セミオーダー住宅|部分的にカスタマイズできる住宅

セミオーダー住宅は、部分的にカスタマイズできる住宅です。通常、建物のメインの間取りや基本的な構造は決まっていますが、外観や内装の色やデザイン、キッチンやバスルームの設備機器などを用意された選択肢から選びます。

一般的にセミオーダー住宅はフルオーダー住宅よりも建設期間が短く、コストも抑えることができます。

完全なカスタマイズと比較すると物足りない部分もありますが、完全に一からではなくともある程度自分で選びたい、という方にはぴったりの選択肢です。

メリット時間・費用・労力を比較的抑えつつカスタマイズを楽しめる
デメリット選択肢が用意されている部分以外は自由にできない

規格住宅|いくつかのプランの中から選んで建てる住宅

規格住宅は、建築会社があらかじめ設定しているいくつかのプランの中から選んで建てる住宅です。企画型住宅とも呼ばれ、間取りや外観のデザイン、内装仕様などはあらかじめ定められており、大まかな形が決まっている場合が多いです。

規格化されたプランのため建築計画や素材が効率化されており、比較的短期間で完成させることが可能で、値段もフルオーダー住宅やセミオーダー住宅と比べて抑えられます。

プランを選ぶだけなら建売住宅とあまり変わらないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、建売住宅との最大の違いは土地を自由に選べるところです。土地を既に持っている人や、住む土地にはこだわりたいけれど家自体は規格化されたもので良いと考えている人にはぴったりの住宅です。

メリット工期が短く値段も他2つと比べて抑えられる
デメリット自由度が低い

3種類の注文住宅にはそれぞれ長所と短所があります。自分たちでどれくらい決めていきたいのか、絶対に外せない条件は何なのかなどを考え、希望に沿った建て方を選びましょう。

高橋 良彰

規格住宅やセミオーダー住宅のコストパフォーマンスも年々向上しています。

この2種類を一通りチェックしてみて、満足できるものが見つけられなかった場合にフルオーダー住宅を検討するという形にすると、その後の住まいづくりに対するご自分たちの考えも整理できるかと思います。

注文住宅の5つのメリット

注文住宅の5つのメリット

1.建てる土地から吟味できる

注文住宅は、自分や家族の希望条件に合わせて土地を自由に選ぶことができます。自分たちに合った土地を選ぶことで、より満足度の高い住環境を実現することができるでしょう。

土地選びでは、周辺の商業施設や交通アクセスといった利便性に加え、土地そのものの形状・立地も重要なポイントです。例えば、「整形地」は設計の自由度が高い、「角地」は日当たりや開放感に優れるなど形状ごとに異なる特徴があります。住み心地や建築プランを大きく左右するため、それぞれのメリット・デメリットを知っておくことは、後悔のない選択に不可欠です。

以下で、代表的な土地の形状・立地の特徴を紹介します。

整形地

長方形や正方形など、ある程度形が整っている土地のこと。

メリット
  • 敷地全体を有効に使える。
  • 建物の形状やデザイン・間取りの自由度が高い。
デメリット
  • 立地にもよるが、南道路に面している場合は特に価格が高め。

2.自分の好みや生活様式に合わせて自由に設計できる

注文住宅は、自分や家族の希望に合わせて間取りや内装、外装などを自由に決めることができます。自分の生活様式に合わせて設計できるため、理想の家をつくることが可能です。家づくりを始める前に、自分や家族が家に求めることを整理し、優先順位を明確にしておきましょう。

外観・内観デザインのイメージ
SIBUSAWA STYLE(シブサワスタイル)_実例1
ラグジュアリー
杉内建設_実例1
和風
Narrative ナラティブワークス_実例1
サーファーズハウス
中村住宅工業_実例1
ログハウス・山小屋風
シグマ建設 ONO一級建築士事務所_実例2
シンプルモダン
ホビースタイル 角屋工業_実例2
海外テイスト

3.建築会社を自由に選べる

注文住宅は、建築を依頼する会社を自分や家族の好みに合わせて自由に選ぶことができます。依頼先には、設計やデザインの自由度が高い工務店や、規格住宅が中心で品質や性能が安定しているハウスメーカーなどがあります。それぞれの会社の特徴を比較し、予算や希望条件に合った会社を選びましょう。

建築会社については詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

4.耐震性や断熱性に優れた住宅を建てることができる

注文住宅では、耐震性や断熱性にこだわった住宅を建てることが可能です。一定の基準を満たして長期優良住宅や低炭素建築物の認定を受けると、補助金を申請できたり、住宅ローンの金利引き下げなどの優遇が受けられたりするため、金銭的にもメリットがあります。

長期優良住宅・低炭素建築物とは
長期優良住宅

国が定めた長期優良住宅認定制度の基準をクリアし、「長く安心・快適に暮らせる」と認定を受けた住宅のことです。以下の基準を満たすことで認定されます。

  • 長期に使用するための構造及び設備を有していること
  • 居住環境等への配慮を行っていること
  • 一定面積以上の住戸面積を有していること
  • 維持保全の期間、方法を定めていること
  • 自然災害への配慮を行っていること

参考:国土交通省:「長期優良住宅のページ

低炭素建築物

CO2排出削減を目指して、環境に配慮した仕組みや設備を導入した住宅を指します。再生可能エネルギーの利用設備や断熱性能など、いくつかの条件を満たすことで所管行政庁(都道府県、市又は区)から認定を受けると認められます。認定基準は以下の通りです。

  • 省エネ法の省エネ基準に比べ、一次エネルギー消費量がマイナス20%以上となること
  • 再生可能エネルギー利用設備が設けられていること
  • 省エネ効果による削減量と再生可能エネルギー利用設備で得られるエネルギー量の合計値が、基準一次エネルギー消費量の50%以上であること(一戸建ての住宅の場合のみ)
  • その他の低炭素化に資する措置が講じられていること

参考:国土交通省:「低炭素建築物認定制度 関連情報

5.建築現場・建築過程が確認できる

注文住宅では、基礎工事から骨組みや壁内工事の段階まで、建築現場の進行を実際に見ることができます。建築過程を確認しながら、疑問点を直接質問することもできるため、納得のいく住まいが実現しやすくなるでしょう。

高橋 良彰

注文住宅の最大の魅力は、自分たちのライフスタイルや価値観を細部まで反映できるところです。

間取りやデザインはもちろん、素材や設備に至るまで徹底的にこだわることで世界に一つだけの家を建てることができ、既成の住宅では得られない大きな満足感を手に入れることができます。

また、「自分で住まいづくりに参加した!」という気持ちから、住み始めてからの家に対する愛着も大きくなるでしょう。

注文住宅の4つのデメリット

注文住宅の4つのデメリット

1.入居までに時間がかかる

注文住宅は、建物の建築計画と土地探しを行ってから着工するため、すでに完成している建売住宅を購入する場合に比べて、住み始めるまでに時間がかかります。目安として、計画の検討から契約までに約半年、着工から引き渡しまでにさらに半年ほどかかるため、完成までに1年前後を要するのが一般的です。土地探しや依頼先選びに時間がかかると、その分、新生活の開始時期も遅れる可能性があります。入居したい時期が決まっている場合は、早めのスケジューリングが重要になります。

2.費用を予測しにくい

注文住宅を建てるには、「土地代」に加え、建物そのものにかかる「本体工事費」、駐車場や外壁などの建物以外にかかる「付帯工事費」、税金や各種手数料などの「諸費用」が必要です。一目で費用を把握できる建売住宅に比べると内訳がわかりにくく、全体像をつかみにくい傾向があります。当初は予算内に収まっていても、家づくりを進める中で思わぬ追加費用が発生することもあるため、万が一に備えて、余裕のある資金計画を立てましょう。

注文住宅の費用については別の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

3.完成した建物がイメージとズレる可能性がある

注文住宅は、契約段階で実物がありません。建売住宅のように実物を見ることができないため、図面や完成予想図から抱いたイメージと、完成した家のデザインや間取りに食い違いが生じる場合があります。打ち合わせでは細部まで確認し、不明な点は事前に解消しておくようにしましょう。

4.売却を考えた時、凝りすぎた建物は売れにくい場合がある

注文住宅は、自分たちの希望を反映しやすい一方で、個性的なデザインや間取りになりやすい傾向があります。将来的に売却を検討する際は、買い手の好みに合わなければ売買が成立しません。ユニークすぎるデザインや特殊な設備、高額な住宅は需要が限られるため、売却までに時間がかかる可能性があります。

高橋 良彰

注文住宅は自由度が高い反面、打ち合わせや設計に時間がかかり、完成までに時間を要します。また、全てを自分たちで決める必要があるため、知識がない場合は迷ってしまう場面も多いでしょう。

後悔しないためには、建築会社の担当者としっかり話し合う必要があります。

【一級建築士に聞く】注文住宅で失敗しないための4つのポイント

注文住宅を建てようと考える時、初めての経験で失敗してしまわないか不安になる人も多いのではないでしょうか。注文住宅の建築には多くの費用と時間がかかりますから、心配なポイントは事前に確認しておきたいですよね。

本章では、失敗を防ぐために特に重要な4つのポイントをQ&A形式でわかりやすく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

モデルハウスを見学する時、気を付けた方が良いポイントはありますか?

モデルハウスと実際の住宅の大きさの違いに注意しましょう。

モデルハウスは実物で内装や設備を確認できるという点で非常に参考になりますが、建物のサイズが実際の住宅と異なることが多いです。広々としたモデルハウスに惹かれて、そのイメージで建築計画を進めると、完成後に想像より窮屈であると感じてしまうかもしれません。

高橋 良彰

可能であれば、実際のオーナー宅を訪問したり、完成現場見学会に参加したりしましょう。特に二世帯住宅を検討している場合は、生活動線を確認するために実際のサイズの建物見学がおすすめです。

満足度の高い建築計画を立てるためのコツはありますか?

わからないことや疑問点は何でも相談できるよう、担当者と信頼関係を築くことが重要です。

満足できる家を建てるためには、自分自身が建築計画に納得していることが重要です。

契約を結ぶ前に、担当者が自分の要望をきちんと聞いてくれるか、自社の得意不得意を説明して希望に合わせたプランを提案してくれるか、現実的でない要望に対して代替案や修正案を提案してくれるかなどを確認しましょう。「何でもできます」と言い切る人や、自社の考えを押し付ける人には注意が必要です。

高橋 良彰

注文住宅では、一般的に平面プランを見ながら打ち合わせを行っていきますが、慣れていないと平面図のみで立体的にイメージすることは難しいです。

せっかくの注文住宅ですから、遠慮せずに担当者にCGやパース、模型などを用意してもらい、具体的にイメージできる分かりやすい方法で丁寧に説明してもらいましょう。

工事が着工してから計画を変更することはできますか?

タイミングや変更内容によっては、追加費用や工期の延長が発生することがあります。

早めの段階であれば窓の位置や大きさ、壁紙の変更、コンセントの配置など細かい部分は対応してもらえることが多いですが、追加費用や工期の延長が発生することがあり、資金計画やスケジュールに影響を及ぼす可能性があります。

高橋 良彰

着工後の変更を受け付けていない会社もあるため、契約をする時には着工後の変更がどの程度可能かは確認しておきましょう。

変更のタイミング次第で対応できる場合もありますが、契約前に確認しておくとトラブルを防ぐことができます。

建築会社を決める時、建築費用やプランの内容以外に確認した方が良いポイントはありますか?

建築後の費用やアフターサービス・保証についても契約前に確認しましょう。

新築住宅は「住宅品質確保促進法」により、引き渡し後10年以内に主要な部分に瑕疵(かし:工事不備、欠陥など)が見つかった場合について、売主・建築会社が無償補修などをしなくてはならないと定められています。

これによりどの会社に依頼しても最低限の保証は受けられることになっていますが、アフターサービスの内容は会社ごとに大きく異なります。

高橋 良彰

大手のハウスメーカーなどは、長期の保証や24時間体制のコールセンター、定期メンテナンス制度などを用意しています。

ただし、その分を費用に上乗せしていることもありますから、自分が何を重視するべきなのかよく考える必要があります。

間取りやデザイン、設備など、家づくりで後悔しがちなポイントについては、別の記事で詳しく解説しています。具体的な失敗事例を交えながら、解決法を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

注文住宅と建売住宅はどっちがいい?

注文住宅と建売住宅はどっちがいい?

新築の家が欲しいと考えた時、注文住宅を建てるという方法のほかに建売住宅を買うという選択肢もあります。ここでは建売住宅の特徴と、それぞれどんな人に向いているのかを詳しく解説します。

建売住宅は完成した状態で買う家

建売住宅は、すでに出来上がった住宅を購入する形になります。自由度は注文住宅より低くなってしまいますが、購入から入居までが早いことと金額のわかりやすさが魅力的です。

なお、物件によっては「こういう建物を建てる計画です」と届出・宣伝したうえで、建物自体は未完成の状態で売り出すケースもありますが、建物が完成していなくても建築が始まっていれば基本的に間取りを変更することはできません。

注文住宅と建売住宅に向いている人の特徴

注文住宅と建売住宅を比較したものが以下の表です。

注文住宅建売住宅
土地土地と建物は別土地と建物がセット
建物契約を結んだ後に建てる建物が完成した状態で買う
契約相手建築会社不動産会社
自由度高い低い
入居までにかかる時間長い(9ヶ月~1年程度)短い(1~4ヶ月程度)

注文住宅と建売住宅はそれぞれ違った特徴があるため、一概にどちらが良いとは言えません。それぞれの家に向いている人の傾向は次の通りです。

注文住宅に向いている人

以下で紹介する条件に当てはまる人は、注文住宅がおすすめと言えます。

  • 土地を既に持っている
  • 土地は持っていないが、家の立地にはこだわりたい
  • 家の間取りや設備、デザインに対してこだわりがある
  • 性能の良い家に住みたい
  • スケジュールに余裕がある
  • 家を建築する過程もしっかり見たい

建売住宅に向いている人

一方、以下のような条件に当てはまる人は建売住宅がおすすめです。

  • 土地を持っておらず、立地に特にこだわりがない
  • 家の間取りや設備、デザインに強いこだわりはない
  • 家を建てるまでの計画や話し合いが煩わしい
  • 早く入居したい
高橋 良彰

費用については様々な条件で変わってきますが、時間と労力については注文住宅の方が建売住宅よりも多くかかってしまいます。しかし、その分満足度が高く、納得のいく家を建てることができるでしょう。

注文住宅が建つまでのスケジュール

注文住宅が建つまでのスケジュール

注文住宅は建売住宅と違い、計画を立てて土地や建築会社を探し、打ち合わせを重ねた後着工しますので、多くの時間がかかります。フルオーダーの注文住宅の場合、計画の検討から竣工・引渡しまでに9ヶ月~1年あまりかかることが多く、土地や建築会社探しが難航するとより多くの時間が必要になります。

入居したい時期が決まっている場合、全体の工程を把握して早めに行動することが重要です。以下で入居までのスケジュールを簡単に解説しますので、参考にしてください。

計画・依頼先選び(約2~3ヶ月)

家づくりでは、最初に資金計画を立てることが重要です。自己資金や住宅ローンの借入額を確認し、土地代や建築費だけでなく、諸費用や引っ越し費用まで含めた総予算を決めます。

土地を所有していない場合は、希望エリアや周辺環境を確認しながら土地探しを進めます。同時に複数のハウスメーカーや工務店を比較し、施工実績やデザイン、性能、保証内容などを確認して依頼先を選びましょう。

この期間で行うこと
  • 家づくりの希望条件を整理する
  • 総予算・資金計画を立てる
  • 土地を探す
  • ハウスメーカー・工務店を比較する
  • モデルハウスや完成見学会を見学する

打ち合わせ・契約手続き(約2~4ヶ月)

依頼先が決まったら、間取りや設備、外観デザインなどを具体的に決めていきます。打ち合わせを重ねながら見積もりを調整し、内容に納得できたら工事請負契約を締結します。

契約後は住宅ローンの本審査や建築確認申請など、着工に向けた手続きを進めます。設備や内装の仕様決めには時間がかかることも多いため、余裕を持ったスケジュールを意識すると安心です。

この期間で行うこと
  • 間取り・デザインの打ち合わせ
  • 設備や内装・外装の仕様決定
  • 詳細見積もりの確認
  • 工事請負契約
  • 住宅ローン審査
  • 建築確認申請など各種手続き

工事・完成・引き渡し(約4~6ヶ月)

着工後は、基礎工事から建物本体の工事へと進みます。柱や梁を組み上げる上棟を経て、屋根や外壁、内装工事、設備工事が行われます。

工事が完了すると施主立ち会いによる完成検査が実施され、不具合がないかを確認します。必要な修正が終われば鍵の引き渡しとなり、新居での生活が始まります。

この期間で行うこと
  • 地盤改良
  • 基礎工事
  • 屋根・外壁工事
  • 内装・設備工事
  • 完成検査
  • 引き渡し・入居

注文住宅の建築期間はケースにより異なるため、各工程の期間はあくまで一般的な目安になります。注文住宅のスケジュールについてより詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

注文住宅の実例を紹介|理想の家づくりを叶えた施工事例

「注文住宅って、実際にどんな家が建つの?」と思ったら、まずはたくさんの施工事例に触れてみるのがおすすめです。間取りの工夫や収納計画、デザインの考え方など、成功した家づくりには、理想の暮らしを叶えるヒントがたくさん詰まっています。

ここでは、こだわりを形にした注文住宅の実例を紹介します。家づくりを考え始めたら、ぜひ参考にしてみてください。

ホテルライクなシンプルモダン×シックモダンハウス

敷地全体に広がるワイド形状の外観は南北に抜けられるオープンガレージに加えて、シンボルツリーが彩りを添えています。ホテルライクなデザインのLDKには、足元の間接照明が特徴的なキッチン一体型のダイニングテーブルや飾り棚など、優れた造作力と意匠性を存分に感じられる住まいです。

SIBUSAWA STYLE(シブサワスタイル)_実例1
SIBUSAWA STYLE(シブサワスタイル)_実例2
SIBUSAWA STYLE(シブサワスタイル)_実例3
SIBUSAWA STYLE(シブサワスタイル)_実例4
建物・工務店情報
会社名

SIBUSAWA STYLE(シブサワスタイル)

階数

平屋

外観テイスト

シンプルモダン・モダン

内観テイスト

リゾート・ラグジュアリー

「匠の技」が凝縮した、純和風の平屋

格式を感じさせるいぶし瓦や塗り壁、数寄屋門が見事に調和した純和風の邸宅です。邸内には梁や壁、天井に至るまで無垢材を使用しており、木の温もりと豊かな風合いを感じられます。檜8寸角の大黒柱や趣ある雪見障子など、職人の高い技術と心意気が細部にまで宿る、日本建築ならではの美意識が息づいています。

杉内建設_実例1
杉内建設_実例2
杉内建設_実例3
杉内建設_実例4
建物・工務店情報
会社名

杉内建設

階数

平屋

外観テイスト

和風

内観テイスト

和風

ウッドデッキが特徴的なカリフォルニアスタイル

青空に映えるブルーの外壁や広い軒、アメリカンフェンスが印象的な西海岸スタイルの住まいです。スケルトン階段や吹き抜けが生み出す開放的な大空間、広々としたウッドデッキを備え、アウトドアを楽しむ家族のライフスタイルに寄り添った、こだわりのデザインが完成しました。

Narrative ナラティブワークス_実例1
Narrative ナラティブワークス_実例2
Narrative ナラティブワークス_実例3
Narrative ナラティブワークス_実例4
Narrative ナラティブワークス_実例5
建物・工務店情報
会社名

Narrative ナラティブワークス

階数

2階建て

外観テイスト

アメリカン・サーファーズハウス

内観テイスト

アメリカン・サーファーズハウス

空間を立体的に活用したスキップフロアハウス

キャンプグッズを収納する大容量のアウトドアストッカーを1階に、LDKを1.5階に配置し、最上階は子どもたちのスタディーコーナーを兼ねたセカンドリビングとして利用するなど、スキップフロアを活かした立体的な空間構成を採用しました。フロアごとに役割を持たせることで、限られた空間を効率よく活用しています。

中村住宅工業_実例1
中村住宅工業_実例2
中村住宅工業_実例3
中村住宅工業_実例4
建物・工務店情報
会社名

中村住宅工業

階数

2階建て

外観テイスト

ログハウス・山小屋風

内観テイスト

ログハウス・山小屋風

アウトドアライフを存分に堪能するリビングデッキ

山々を一望できる高台という絶好のロケーションに、18畳もの広さを誇るリビングデッキを設けました。鳥のさえずりに耳を傾けながらコーヒーを味わうなど、自然を身近に感じる贅沢なひとときを楽しめるでしょう。LDKとデッキは高さを揃えたスキップフロアになっており、その広がりと繋がりをより強く感じられます。

シグマ建設 ONO一級建築士事務所_実例1
シグマ建設 ONO一級建築士事務所_実例2
シグマ建設 ONO一級建築士事務所_実例3
シグマ建設 ONO一級建築士事務所_実例4
建物・工務店情報
会社名

シグマ建設 ONO一級建築士事務所

階数

平屋

外観テイスト

シンプルモダン

内観テイスト

シンプルモダン

愛猫と快適に楽しく暮らす家

吹き抜けの梁や壁に取り付けた棚はキャットウォークとして活用しています。冬は雪が降る寒冷地でありながら、高性能な住宅性能によって開放的な空間でも温度変化が小さく、リビングに設置したエアコン1台で家全体を快適な室温に保てます。人はもちろん、猫たちも一年を通して心地よく暮らせる住まいです。

ホビースタイル 角屋工業_実例1
ホビースタイル 角屋工業_実例2
ホビースタイル 角屋工業_実例3
ホビースタイル 角屋工業_実例4
建物・工務店情報
会社名

ホビースタイル 角屋工業

階数

2階建て

外観テイスト

ナチュラル

内観テイスト

海外スタイル

注文住宅についてよくある疑問をQ&Aで解説

注文住宅を建てるには総額でいくら必要ですか?

国土交通省の令和7年度住宅市場動向調査によれば、土地購入資金を除いた注文住宅の住宅建築資金は全国平均で5,233万円(新築世帯のみでは5,110万円、建て替え世帯では6,135万円)となっています。

住宅を建築するにあたって土地を購入した場合の土地購入資金は、全国平均で2,674万円、住宅建築資金と土地購入資金をあわせた購入資金の総額は全国平均で7,646万円です。

注文住宅の相場については、別の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

分譲住宅とは?建売住宅との違いは?

結論から言うと、「建売住宅」と「分譲住宅」に大きな違いはありません。完成した建物と土地がセットで販売される点は同じであり、呼び方が異なる理由は販売方法の違いにあります。

分譲住宅の場合、不動産会社が広い土地を購入して区画を整理した「分譲地」に、同じような工法・仕様の家が何棟も建てられます。それを一棟ごとに分割して販売するため、「分譲住宅」と呼ばれています。数棟の小規模なものから100棟を超える大規模なものまでさまざまです。大規模な分譲地はデザインの揃ったきれいな街並みが形成されるほか、道路や植栽もエリアに合わせて整備され、暮らしやすい環境が整います。

費用面では、一般的な建売住宅よりも安くなる傾向があります。同じ規格の家を複数建てるために、資材を大量に仕入れることでコストダウンができ、一棟ごとの建築費が抑えられるためです。さらに、開発元のハウスメーカーなどが売主として直接販売することが多く、仲介手数料が発生しないことも理由の一つです。

また、分譲住宅はトラブルが起きにくいという隠れたメリットがあります。同じ分譲地内であれば価格に大きな差がないため、同じような年収・家族構成の世帯がまとまる傾向があります。家の完成後はほぼ同時期に新生活を始めることから、「価値観の近い住人同士が、一から交流をスタートさせるため良好な関係が築きやすい」ことが理由と言えるでしょう。知り合いのいない地域や、土地勘のない場所でマイホームを購入する場合には、分譲住宅を検討してみると良いかもしれません。

土地選びで気を付けることは?

建売住宅と注文住宅のどちらを選んでも、物件や土地を探すときに意識したいのが「周辺環境」です。駅や商業施設へのアクセスが良く、交通の便が良いといった利便性は大きな魅力ですが、それだけで判断してしまうと、暮らし始めてから問題点に気づくこともあります。たとえば、騒音や治安、子育てや医療環境が整っていないなど、生活の質に直結する部分です。快適な暮らしを実現するためにも、実際に足を運んで地域の雰囲気を確認するなど、周辺環境のチェックを怠らないようにしましょう。

周辺環境のチェックポイント
治安を確認する

周辺環境のチェックにおいて欠かせないのが、「治安」の確認です。インターネットで調べるのはもちろん、現地を実際に歩いてみることが大切です。

交通量の多い道路や交差点は事故が起きやすく、見通しの良さも安全に影響します。歩道の有無や路側帯の広さも確認し、歩く時の安全性が確保されているかも見ておきましょう。

落書きやポイ捨てが多い場所は、軽微な問題が見過ごされる環境とみなされ、犯罪が起きやすくなると言われています。街の雰囲気をしっかりチェックしましょう。

各県警のウェブサイトや犯罪発生マップ・交通事故発生マップなどで、地域の安全性や事故リスクの高い場所を知ることができます。

そのほか、「子育て支援サービスの有無」や「学校・公園などの施設がどれくらい充実しているか」についても調べることをおすすめします。

時間帯を変えて現地を見に行く

同じ場所でも、昼と夜では全く違う雰囲気になることがあります。日中と夜間以外にも、平日と休日で環境が変化する場合もあるので注意が必要です。家族の行動に合わせた曜日・時間にチェックすると、より参考になるでしょう。

商業施設がある地域では、日中に人通りが多い場所でも、店舗が閉まると極端に静かで暗くなる場合があります。一方で、夜の交通量が多いと、住んでから騒音に悩まされる可能性があります。夜間の人や車の量、そして街灯の数を確認しておきましょう。

居酒屋やカラオケ店など、夜遅くまでお酒を提供する店舗が多い場所は治安が悪くなる傾向にあります。また、近所にコンビニがあると便利な反面、車の騒音や喧騒に悩まされるケースがあります。

用途地域を考慮する

さまざまな用途の建物が混在しないように、都市計画法に基づいて「用途や建てられる建物の大きさ・種類を定めたもの」を用途地域と言い、住居系・商業系・工業系の3つに大きく分類され、さらに全13種類に分かれます。これにより、周辺がどのような環境なのか、どんな建物が建つ可能性があるかを知ることができます。ただし、用途地域は「市街化区域」以外では指定が義務付けられていないため、「無指定」の場合もあります。

住宅は「工業専用地域」を除く全てのエリアで建築可能です。そのため、住んでから近くに工場が建ったり、大きな商業施設ができたりすることがあります。物件や土地が有る場所の用途地域を確認し、自分が望む住環境か判断すると良いでしょう。

ハザードマップで災害のリスクを調べる

治安や周辺施設に加えて、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」を活用して、その地域で起こりうる災害のリスクも忘れずに確認しましょう。災害時の避難場所も確認しておくと、いざという時に備えることができます。ぜひ利用してください。

建築条件付き土地とは?

「建築条件付き土地」とは、購入にあたって以下の二つの条件が設けられている土地のことです。

  • 売主または売主が指定した会社と工事請負契約を結ぶこと
  • 一定期間内に工事請負契約を結ぶこと

簡単に言えば「一定期間内に、予め決められたハウスメーカーや工務店で家を建てはじめること」が条件となります。一定期間という表現は曖昧ですが、およそ3ヶ月程度に定められていることが多いです。

条件付きの土地は、建築会社が保有し、自社との契約を前提に販売している場合によく見られます。土地と依頼先を別々に探す手間が省けるほか、価格が割安であることが多いため、「少ない手間で、コストを抑えて家を建てたい」と考える人にはおすすめと言えるでしょう。

しかし、間取りからデザイン、キッチンやトイレなどの住宅設備まで全てを自由に決められる場合、3ヶ月という期間はかなり短いです。この期間を過ぎてしまうと、土地の売買契約は無効となり、家が建てられなくなってしまうため、家づくりへのこだわりが強い人や、じっくり考えたい人には不向きと言えます。

注文住宅と建売住宅で耐久性や安全性はどれくらい違うの?

現在では建売住宅も十分な性能を有しており、両者に大きな違いはないと言われています。その理由として、「建築基準法」と「住宅品質確保促進法(品確法)」の二つの法律の存在が挙げられます。

建築のルールを定めた「建築基準法」

建築基準法とは、「建物を建築する際に守るべき、最低限のルールを定めた法律」のことです。着工前の建築確認や、着工後の中間検査、建物が完成した際の完了検査なども建築基準法によって定められており、しっかり遵守している建物であれば「検査済証」が発行されます。そのため、「検査済証」が確認できれば、耐震性や耐久性などの一定の住宅品質は保証されていると判断できるでしょう。

10年間の瑕疵(かし)担保責任を義務付けた「住宅品質確保促進法(品確法)」

住宅の品質を確保し、取得後に安心して住めることを目的に、2000年に施行された法律です。正式には「住宅と品質確保の促進等に関する法律」と言います。この法律は、以下の三つの内容で構成されています。

「住宅品質確保促進法(品確法)」について
新築住宅の瑕疵担保責任に関する特例

新築住宅において、引き渡し後10年以内に「柱や梁などの基礎構造部分」や「屋根や外壁などの雨水の侵入を防止する部分」に瑕疵(工事の不備、欠陥)が見つかった場合には、売主または施工会社が無償で補修をしなければならないと定められています。

住宅性能表示制度

第三者の専門機関が、耐震性などの住宅性能を評価し、購入者に分かりやすく表示する制度です。評価・表示方法は全国共通の基準が定められています。ただし、利用は任意であり、売主または買主が決めます。

住宅専門の紛争処理体制

住宅性能評価を受けた住宅において、引き渡し後に不具合や欠陥が見つかってトラブルになった場合、「指定住宅紛争処理機関(弁護士会)」に紛争処理を依頼できる制度です。裁判をすることなく、迅速かつ円滑に処理されます。

参考:国土交通省 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」のポイント

この2つの法律により、新築住宅は一定の品質が確保されます。そのため、建売住宅でも性能面に不満を感じることはほどんどないと言えるでしょう。

メリットだけでなくデメリットも踏まえて「納得できる選択」を

注文住宅の建築は、自分や家族の希望を反映させた理想的な住環境を実現してくれます。しかしメリットと同時にデメリットも存在し、ただ建売住宅を買うよりもやることはとても多いです。

まずは本記事を参考に、自分たちのライフスタイルに注文住宅が本当に合うのか、じっくりと検討することから始めてみてください。納得のいく住まい選びを進めるための1つの指針として、お役に立てば幸いです。

参考文献
群馬・栃木・宮城・山形で注文住宅を建てるなら

イエココロのWEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、群馬・栃木・宮城・山形を中心とした工務店情報やモデルハウス情報のほか、多数の「建築実例」を紹介しています。お近くにお住まいの方は、ぜひチェックしてください。

この記事を書いた人

IECOCORO編集部
群馬・栃木・宮城で注文住宅の情報誌「IECOCORO(イエココロ)」を発行する編集部。WEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、地域の工務店情報のほか、多数の建築実例とイベント情報を紹介しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次