家の間取りには様々な種類があり、家族の人数や生活様式によって暮らしやすい間取りは変わってきます。その中で、ふたり暮らしに適しているとして人気なのが2LDKの間取りです。
2LDKの間取りは、2人で暮らす場合プライベートな空間と共有スペースのバランスが良く、将来の生活様式の変化にも柔軟に対応することができます。
本記事では、2LDKの間取りの基本的な特徴や利点から賃貸マンションにおける人気の2LDKの部屋の種類、実際の2LDKの注文住宅の実例まで写真付きでご紹介します。ぜひ最後までお読みいただき、快適なふたり暮らしを実現するための2LDKの間取りを見つける参考にしてください。
IECOCORO編集部
群馬・栃木・宮城・山形で注文住宅の情報誌「IECOCORO(イエココロ)」を発行する編集部。WEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」では、地域の工務店情報のほか、多数の建築実例とイベント情報を紹介しています。
2LDKとは?2DKとの違いとふたり暮らしに向いている理由
そもそも、2LDKとはどんな間取り?
本記事では2LDKの間取りについて紹介しますが、そもそも2LDKとはどのような間取りのことを指すのか、なんとなくはわかるけれどはっきりとした定義は知らないという人も多いのではないでしょうか。
「LDK」は、「リビング(L)」「ダイニング(D)」「キッチン(K)」が壁のない一つの空間に存在している場所のことを指します。
2LDKは、「LDK」と「2つの居室」で構成されている間取りです。居室が2つあることで、生活空間とプライベート空間を分けることができ、様々な生活様式に柔軟に対応することができます。
2LDKと2DKの違い
2LDKと似た形の間取りとして、2DKという表記を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
「DK」はダイニング・キッチンの略で、ダイニングとキッチンが壁のない一つの空間に存在している場所のことを指します。LDKとの違いはリビングがあるかないかです。
ダイニングは食事をとる場所、リビングは家族が集まってくつろぐ場所ですが、2つが壁がない一続きの空間である場合、そこが単なる「ダイニング」なのか「リビング+ダイニング」なのかは広さによって判断されます。しかし、一体どの程度の広さがあればリビングとして扱われるのでしょうか。
不動産公正取引協議会連合会の定める「不動産の表示に関する公正競争規約」によれば、DKとLDKの定義はそれぞれ以下のようになっています。
- DK
-
台所と食堂の機能が1室に併存している部屋をいい、住宅の居室数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状及び機能を有するものをいう。
- LDK
-
居間と台所と食堂の機能が1室に併存する部屋をいい、住宅の居室数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状及び機能を有するものをいう。
この定義によれば、DK・LDK以外の居室の数によってDK・LDKと表記する場合に必要な広さが変わってくるということになります。
この居室数と広さの関係については「不動産の公正競争規約集」で言及があり、以下の様に定義されています。
居室数 | DK | LDK |
1部屋 | 4.5畳 | 8畳 |
2部屋以上 | 6畳以上 | 10畳以上 |
DK・LDK以外の居室が1部屋しかない場合は4.5~7畳までがDK、8畳以上の広さがLDKという表記になり、DK・LDK以外の居室が2部屋以上ある場合は6~9畳までがDK、10畳以上の広さはLDKということになります。なお、DKに満たない広さの場合は「K」のみの表記です。
つまり、2DKと2LDKの場合、キッチンのある場所の広さが6~9畳なら2DK、キッチンのある場所の広さが10畳以上であれば2LDKということになるでしょう。
2LDKがふたり暮らしに適している理由
2人で暮らす部屋を考える時、2LDK以外に1LDKや2DKも視野に入れて検討している人も多いのではないでしょうか。 しかし、2LDKには1LDKや2DKと比べて2人で暮らすのに優れている点がいくつかあります。以下で詳しく見てみましょう。
個人の空間が確保できる
2人で暮らすにあたって、気疲れしない生活を送るためには、個人の時間を尊重することが重要です。1LDKでは居室が1つしかありませんが、2LDKの間取りには居室が2つありますから、それぞれを個人の部屋として使うことで、仕事や趣味に集中できる環境が整います。
柔軟な部屋の使い方ができる
居室が2つあることによって、片方を2人の部屋として使い、もう片方を収納やリモートワークなどの多目的室にするといった使い方も考えられます。1LDKでは1部屋しかありませんから部屋の使い道はほぼ寝室に限られてしまいますが、2LDKなら色々な使用方法が考えられます。
広さがある
2LDKは定義上、最低限の広さだったとしても1LDKと比較した場合居室が1つ多くなりますし、2DKと比較してもDK部分の広さが1~4畳分以上広いです。空間に余裕があることで、様々な状況に柔軟に対応しやすくなります。
賃貸の場合、物件数が多い
2LDKは人気のある間取りのため、賃貸では選択肢が多く部屋が見つかりやすいです。2DKの方が家賃は安くなる可能性が高いですが、選択肢が少なくなり築年数も古めのものが多くなるでしょう。
1LDK | 2DK | 2LDK | |
個人の空間の確保 | |||
柔軟な部屋の使い方 | |||
部屋の広さ | |||
選択肢の多さ |
このように、2LDKは2人で暮らす場合1LDKや2DKと比較して優れている点が多いため、人気が高くなっています。
図解付き!2LDK人気間取りレイアウト5選【賃貸マンション編】
2LDKの物件を探すとき、賃貸マンションを探すのか一戸建てを探すのかで見るべきポイントは変わってくるでしょう。
以下で、賃貸マンションにおける2LDKの人気間取りレイアウトの基本的な形を図解付きで5つ紹介します。実際の部屋を探す時に知っておきたい選定基準や見るべきポイントも併せて記載しますので、ぜひ物件選びの参考にしてください。
①標準的な形で幅広い世帯におすすめ!ハーフリビング型の間取り
ハーフリビング型は、バルコニー側にLDKと居室1室が並んで配置されている間取りです。賃貸の2LDKでは最も多く目にする間取りであり、選択肢が豊富にあります。
賃貸マンションの2LDKでは最も基本的な形のため、幅広い世帯に人気の間取りです。選択肢が多いため、希望の立地や価格帯が見つかりやすいでしょう。
- メリット
-
バルコニー側の居室は採光に優れ快適に過ごすことができ、玄関側の居室はプライバシーが保たれやすくなっています。居室ごとの特徴がはっきりしているため、用途の使い分けがしやすいです。
- デメリット
-
LDKの間口が狭くなるため、窮屈な印象を受ける場合があります。
ハーフリビング型の間取りを選ぶ時は、LDKの間口をチェックしましょう。
バルコニー側にLDKと居室が並んでいる都合上、どうしてもLDKの間口は他の間取りの形より狭くなってしまうことが多いです。家具を置くことも考えて、自分たちが窮屈に感じることがないかしっかりと検討しましょう。
②友人を招く機会が多い人におすすめ!フルリビング型の間取り
フルリビング型は、バルコニー側の間口を全てLDKに利用した間取りです。居室よりもLDKの快適さを優先しているため、LDKで過ごす時間が長い人に向いています。
LDKを広く利用できる間取りなので、友人を招く機会が多い人や、居室よりもLDKで長く過ごすことが多い人におすすめです。
- メリット
-
LDKを開放感あふれる空間として広く快適に使うことができます。
- デメリット
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建築基準法では、窓のない部屋は居室として認められません。例外として窓のある部屋と一続きで区切っている空間であるということにすれば居室として扱うことができます。フルリビング型の間取りはこの例外を活用しているため、片方の居室の扉は随時開放できる引き戸か移動できる仕切り壁になります。
フルリビング型の間取りを選ぶときは、LDKと隣接している居室の快適性と利便性をチェックしましょう。
実質的に窓がない部屋になりますから、部屋をどのように利用するのかよく検討する必要があります。
③部屋を広く使いたい人におすすめ!ワイドスパン型の間取り
ワイドスパン型は、バルコニー側に居室2部屋とLDKが横並びで配置されている間取りです。奥行きより間口が広い形になりますが、一般的に賃貸マンションでは間口を狭く、奥行きを広くして部屋数を増やすことが多いので、ワイドスパン型を採用している賃貸マンションは数が限られます。
全室が横並びのため、コミュニケーションが取りやすいです。また、居室の壁を移動できる仕切り壁にして全室をつなげて使えるようにしている場合も多いので、部屋を広く使いたい人にもおすすめです。2人で暮らす場合だけでなく、小さな子供がいる世帯でも部屋中に目が届きやすくなるため暮らしやすいといえるでしょう。
- メリット
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全室がバルコニーに面しているため、すべての部屋が採光に優れ快適に過ごすことができます。
- デメリット
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居室が2部屋ともLDKと隣接しているため、同居者と通勤時間などが異なる場合には物音が気になることがあるかもしれません。
ワイドスパン型の間取りを選ぶ時には、間口の広さをチェックしましょう。
ワイドスパン型であればもともと間口が広い作りですが、部屋がすべて横並びになっている分、他の間取りよりも間口の広さが全室の使い勝手に直結します。間口が狭いとどの部屋も狭く感じてしまうことになりますから、十分な広さが確保できているか確認しておきましょう。
④ルームシェアにおすすめ!玄関側にLDKがある間取り
玄関側にLDK、バルコニー側に居室2部屋が横並びで配置される間取りです。生活空間よりも居室の快適性を重視した作りになっています。
LDKよりも居室で過ごすことが多い人におすすめです。また、居室の条件が平等なので、友人同士でルームシェアをするのにも向いているといえるでしょう。
- メリット
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居室が2部屋とも採光に優れており、どちらの部屋でも快適に過ごすことができます。
- デメリット
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LDKにあまり大きな窓を設置できないため、室内が薄暗いと感じることがあるかもしれません。
玄関側にLDKがある間取りを選ぶ時は、LDKが快適に過ごせる作りになっているかどうかをチェックしましょう。
居室2つはバルコニー側にあるため採光に問題はありませんが、LDKは採光が十分でない可能性が高いです。部屋の使い方にもよりますが、LDKの使い勝手にも着目して検討してみましょう。
⑤一戸建てのような間取りに住みたい人におすすめ!メゾネット型の間取り
メゾネット型は、室内に内階段があり、2階建てになっている間取りです。集合住宅でありながら、一戸建てのような生活空間が実現できます。
一戸建てのような生活がしたい人におすすめです。また、生活空間とプライベートな空間を階層で分断できるため、来客が多い人にも向いているでしょう。
- メリット
-
集合住宅でありながら、一戸建てのような暮らし方をすることができます。
- デメリット
-
階段を設置するスペースが必要になる分、同程度の広さの1階建ての間取りと比較すると居住空間が狭くなります。
メゾネット型を選ぶ時は、部屋や設備が上階と下階でどのように割り振られているかをチェックしましょう。
実際の自分たちの生活動線を想像して、不便になることがないかしっかり確認しておく必要があります。
実例写真付き!2LDK人気間取りレイアウト8選【注文住宅編】
一戸建てで2LDKの間取りを検討する場合、賃貸マンションと比べると部屋や設備の配置の自由度が格段に上がります。建売・分譲住宅はもちろん、注文住宅では土地の形に合わせた間取りも可能になるため、一口に2LDKといっても様々な形があります。
具体的に考えるためには、間取りの実例を参照するとイメージを膨らませやすくなるでしょう。以下で、WEBサイト「自慢の注文住宅集めました。」から、実際の2LDKの間取りの実例を写真付きで8個厳選して紹介します。ぜひ参考にして、2LDKの間取りを検討してみてください。
回遊性と適材適所の収納にこだわった、「すっきり&ゆったり」の家
片流れの屋根と選び抜いた緑色の外壁が、洗練された印象の外観を作り出している住まいです。北側の装飾壁と玄関の扉に木目調の素材を用いることで、家全体に温かみが加えられています。
LDKや洗面脱衣室・浴室などの設備は1階にまとめ、2階に居室を配置している間取りです。トイレは1階と2階両方に配置され、居室間も廊下を挟んでいるためプライバシーや利便性も確保されています。周囲を建物に囲まれた旗竿地ですが、採光にも配慮されているため室内は明るい印象です。
- 延床面積
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92.12㎡(27.86坪)
- 設計・施工
-
グリーンハウザー
薪ストーブが温かい、自然と遊び心や発想が浮かぶ平屋
正面と側面で壁材の色合いを変えて独創性を表現した、片流れ屋根が美しい平屋です。変形地に建っていますが、無駄のない設計で家と庭の両方のスペースが十分に確保されています。
リビングを中心に置いているため、くつろぎながら家全体を見渡すことができる間取りです。居室はリビングを挟んで配置されているため、適度なプライベート空間がありつつも家族とつながりやすくなっています。LDKからつながるウッドデッキは、アウトドアリビングとしても活用することができる開放感に満ちた空間です。
- 建築費(本体価格)
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1,500〜2,000万円
- 延床面積
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70.38㎡(21.3坪)
- 設計・施工
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中村住宅工業
家庭菜園を効率的に楽しめる土間収納、どこでも気軽に寛げる平屋
茶色の塗り壁を基調とし、落ち着いた雰囲気を醸し出す外観の平屋です。ガレージと建物は連結したデザインが意識されていて、あたかも一つの大きな屋根が横に広がっているかのような印象を受けます。
施主の趣味が家庭菜園であることから、家庭菜園用品の収納場所や収穫した野菜の置き場として土間収納が間取りに組み込まれています。土間収納は利便性を考えてキッチンの近くに配置されており、玄関とは別の場所から室内と屋外が出入りできるようになっているのが特徴的です。
- 延床面積
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93.98㎡(28.4坪)
- 設計・施工
-
横山建設
「木をたくさん使った家に住みたい」、夢を叶えた理想の平屋
木にこだわり自然素材をたっぷり使った住まいでは、側面の窓を隠す格子もアルミやステンレスではなく無垢材の造作です。人目に映る範囲が大きい屋根瓦には、重厚感あふれる「いぶし瓦」を採用しています。
LDKと居室2部屋から、南側に面したウッドデッキに出られるようになっているのが特徴的な間取りです。すべての部屋で日の光を取り入れられるようになっており、ふんだんに使用された木材と勾配天井の効果も相まってさわやかで心地よい空間を実現しています。
- 延床面積
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99.37㎡(30.1坪)
- 設計・施工
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杉内建設
扉をなくすことで、家族の存在を身近に感じられる平屋
ガルバリウム鋼板と木材を掛け合わせた壁と、片流れ屋根がスタイリッシュな印象を与える平屋です。日当たり抜群な立地を活用するべく、屋根には太陽光パネルを搭載しています。
2部屋ある居室は夫婦それぞれの個室ですが、お互いが何をしているがわかりやすくなるよう、部屋には扉がありません。生活領域から半階分下げた収納であるアウトドアストッカーをガレージとして活用し、趣味の愛車を室内から存分に眺めることができる設計です。LDKには薪ストーブが設置され、家族の団らんに一役買っています。
- 建築費(本体価格)
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1,500〜2,000万円
- 延床面積
-
79.49㎡(24坪)
- 設計・施工
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中村住宅工業
通りからの印象とは全く異なる全体像、土地と建物が見事に調和したL字型の平屋
繋ぎ目のないガルバリウム鋼板の大屋根がクールな印象を与える外観の平屋です。通りから庭を見られたくないという施主の希望により、家全体がL字型になるよう設計されています。
愛犬と庭や公園で遊んで汚れても、すぐに洗って着替えられるよう洗面脱衣室と浴室をウッドデッキとガレージに隣接させた設計です。玄関から続く土間収納には施主の趣味である靴がたくさん並べられており、掃除器具やアウトドア用品も収納されています。
- 建築費(本体価格)
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1,500〜2,000万円
- 延床面積
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128.2㎡(38.8坪)
- 設計・施工
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かなう家
愛車を守りながら、インテリアとして生活に組み込める平屋ガレージハウス
広い敷地を最大限に活かし、直線美を強調したシャープな外観の平屋です。間取りの大きな部分を室内とつながった車庫であるインナーガレージが占めており、愛車を守りつつインテリアとして生活の一部に組み込むことができます。
インナーガレージの他に特徴的なのが大きな吹き抜けと半階ずらしたスキップフロアのあるLDKです。2つの居室は玄関からLDKを通らずに部屋に入れるためプライベートも守られており、ガレージから離れているため排気音も気になりません。
- 延床面積
-
159.20㎡(48.15坪)
- 設計・施工
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オールハウジング
伝統的な数寄屋造りに、現代の暮らしやすさやデザインを取り入れた住まい
伸びやかな大屋根と煙突が特徴的な外観の住まいは、梁や柱、桁、土台など構造材には全てヒノキを使用した「オールヒノキ造り」です。
生活空間は1階にまとめ、吹き抜けの上部にはロフトを配置することで空間を有効活用している間取りです。リビングの一角には和室のような畳コーナーが設置され、家族がくつろぐ場としてだけでなく来客の時にも重宝する場所になっています。
- 建築費(本体価格)
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2,000〜2,500万円
- 延床面積
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133.08㎡(40.2坪)
- 設計・施工
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髙橋材木店 タカハシホーム
2LDKの間取りのふたり暮らしにおすすめの部屋の使い方
2LDKの間取りにはさまざまなレイアウトがありますが、基本的には2つの居室の配置が重要です。
2LDKでふたり暮らしをする場合、部屋の使い方としては大まかに2つの居室をそれぞれの部屋として使う場合と片方を2人の部屋、もう片方を多目的室として利用する場合の2パターンが考えられます。
2つの居室をそれぞれの部屋として使う場合
2つの部屋をそれぞれの居室として使う場合、①個人の時間を大事にしたい場合と②コミュニケーションを重視したい場合で部屋の配置の考え方は変わってきます。
①個人の時間を大事にしたい人におすすめのレイアウト
個人の時間を大事にしたいと考えている場合、2つの部屋とリビングの間を廊下で区切ると良いでしょう。相手が出す音も気になりにくく、どちらかが朝早かったり夜遅かったりしても相手に気を使いすぎることなく生活できます。
一方で、場合によってはまったく対面せずに1日を終えることも可能であるため、コミュニケーションの面では物足りないと感じることがあるかもしれません。
②コミュニケーションを重視したい人におすすめのレイアウト
コミュニケーションを重視したい人は、2つの部屋をリビングと並べて配置し、部屋の扉を開けた先がリビングにつながるようにすると良いでしょう。部屋に入る時に必ずリビングを通ることになるため、コミュニケーションが活発になることが期待できます。
一方で、部屋でゆっくり過ごしたいのに相手が立てる物音が気になる、といった問題が発生する可能性もあります。
片方を2人の居室、もう片方を多目的室として利用する場合
片方を2人の居室、片方を収納やテレワークルームなどの多目的室として利用する場合は、様々な形の配置が考えられます。
収納として使用する場合は気にする必要はありませんが、テレワークルームなどの仕事部屋として使用する場合はリビングから離した配置にした方が集中しやすいでしょう。
将来子供が増える予定があり、子供部屋として活用することを考えている場合は、LDKと隣接させて間仕切りで仕切って分けるタイプにするという方法もあります。このような部屋は、子供がいない時期やまだ子供が小さいうちは仕切りを外してLDKを広く使用し、子供が成長したら個室として使用することができます。
後悔しないために知っておきたい、2LDKの部屋選びの失敗例
2LDKの間取り選びで後悔しないためには、よくある失敗事例を知っておくことも重要です。以下で、2LDKの間取り選びにおいて代表的な失敗例を2つ紹介します。
生活動線が居室を通っている失敗例
2部屋をそれぞれ使えばお互いに個人の時間が持てて快適だと思っていたのに、バルコニーに出るのに部屋の1つを必ず通らなければならないことに後から気が付きました。洗濯物を干すときにいちいち1部屋を通らなければならず、仕事や趣味の作業に集中できない時があります。
2部屋をそれぞれの居室として使用する場合、生活動線をしっかりと確認する必要があります。日常生活で頻繁に行われる作業がどちらかの部屋を必ず通らなければならない作りでは、お互いのプライベートが尊重される結果にはならない可能性が高いでしょう。
生活する時間帯が重ならない場合の失敗例
お互いの仕事の通勤時間がズレている相手と生活していますが、相手が仕事に行く時や帰ってきた時の物音で起きてしまうことが多くストレスが溜まります。
お互いの仕事の通勤時間が重なっていない相手と生活する場合、2部屋をぴったりと並べて配置するのではなく、間にリビングや廊下を挟んでおくと良いでしょう。こうすることで、出かけたり帰ってきたりする時の物音が気になりにくくなり、適度な距離間で暮らすことができます。
人気のレイアウトや実例を参考に、理想の2LDK生活を実現しよう
本記事では2LDKの間取りについて、賃貸マンションと注文住宅に分けて、基本的なレイアウトや実際の写真付きの実例、おすすめの部屋の使い方を詳しくご紹介しました。
2LDKはふたり暮らしにおいて、プライベートな空間と共有スペースをバランス良く両立でき、将来の生活様式の変化にも柔軟に対応することができる間取りです。居室の数が2つあることで部屋の多目的な活用が可能になり、様々な世帯が自分たちらしく暮らすことができます。
ぜひ、本記事で紹介したレイアウトや実例を参考に、自分たちの暮らしに合った2LDKの間取りを見つけ、理想の住まいを実現してください。
- 不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約」
- 不動産公正取引協議会連合会「不動産の公正競争規約集」
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