建築実例山を見晴らす家
群栄建築舎
夫婦と子供3人の5人家族のための家は延床面積40坪。南北に長く、遠く東側に群馬県のシンボルである赤城山の山並みを見晴らせる敷地条件を活かせるよう建物の配置を計画。建物を南北に伸びるような形としながら、南側に設けたLDKのメインの開口部を、一般的な南側ではなく眺望の良い東側に向けて大きく開くなど設計の工夫が凝縮している。
外観
外観
焼杉の外壁、銀古美の瓦で仕上げた寄棟屋根、張り出した軒が水平方向に広がっていくような、高さを抑えたプロポーションが魅力の外観。
キッチン
屋根の寄棟形状(勾配)を室内にも反映。特に注目は化粧垂木で仕上げた大迫力の扇天井で、高さのあるおおらかな空間が、家族を包み込んでくれる。
リビング
家族が常にリラックスできる、ゆとりある住まいを目指した結果、“余白”を感じさせる空間づくりを意識。
リビング
玄関から廊下を介してLDKの南面の窓まで南北17m余りを一直線に貫く構成も“抜け感”をもたらすと同時に、空間の伸びやかさをアピールしている。
畳コーナー
広々としたLDKの一画に設けられた畳コーナーも“余白”的な空間の一つ。障子で開け閉め可能なほか、家族の気配を感じつつも気分に応じて「自分時間」に没頭できる。
リビング
隣の敷地も施主が所有する農地のため家が建つ心配がないことから、南面も大きな開口部を設けて陽の光を充分に取り込めるよう配慮。
書斎
壁は漆喰塗り、床は無垢のオーク。それは書斎も変わらず、ビニールクロスやフローリングとは違い空気感も居心地も良い。
ランドリールーム
脱衣室兼ランドリールームと、非日常感あふれる浴室。外の景色を眺めながらの入浴は、きっと至福のひとときとなること間違いなし。
アウトドアリビング、デッキ、テラス
建物のコーナーを囲うような形とした、室内と繋がるL型のウッドデッキが、美しい庭や周囲の豊かな自然との一体感を演出している。
DATA
本体価格(建築当時)
5,000万円以上
家族構成
夫婦、子供3人
敷地面積
151坪
延床面積
35坪
工法・構造
木造軸組工法
階数
平屋
外観テイスト
和モダン
内観テイスト
和風
こだわり
新築、平屋、景色・景観を楽しむ、エクステリアにこだわり、極上のバスタイム、長期優良住宅、断熱等級6、HEAT20 G3、パッシブデザイン、耐震等級3、木製サッシ、トリプルガラス、付加断熱、全館空調、床下エアコン、熱交換換気、C値測定の実施、書斎、アウトドアリビング、ランドリールーム・サンルーム、造作家具・建具、大黒柱・梁の現し、自然素材をふんだんに使用、木造軸組工法、UA値0.24、C値0.4、構造材:山長材(一部集成材使用)、耐震等級3(許容応力度計算)、断熱材:セルロースファイバー、ネオマフォーム、STEICO zell、サッシ:プロファイルウインドー、APW430、建築価格5400万円