建築実例古き良き時代の平屋

群栄建築舎
デザインや素材使い、庭との関係性、暮らしや家に対する価値観。その全てが一致したのは都内に勤務しつつテレワークで仕事を行う施主。「抜け」の良い眺望に恵まれた敷地を活かしたL字型と板塀によってプライベートゾーンとなる中庭を生み出し、リビングも中庭との一体感や、その先に広がる風景との繋がりを重視しながらプランニングした傑作。
外観
高台から住宅街を見下ろしても、ひと目でそれと分かる平屋。特に淡路瓦は南側に広がる長閑な田園風景と調和しながら、奥深い情緒を生み出す佇まいは、ひときわ異彩を放つ。
中庭
注目は大きな開口部を実現する高性能木製サッシ「プロファイルウインドー」。軒天に現した化粧垂木も存在感を強調するほか、ウッドデッキは「セランガンバツ材」を使用。
ガレージ
1枚1枚、人の手によって丁寧に素焼きにした「天竜焼杉」の外壁。その美しい色艶や風合いはサイディングには決して真似できない。金色の雨樋とも、お互いを引き立てあう。
リビング
ダイニングキッチンと南側のウッドデッキに対して階段1段ぶん(約20㎝)下げた畳敷きのリビングが住まいのシンボル。目線を庭に合わせることで、より一体感が生まれる。
リビング
造作のローソファもあえてTVではなく庭を望める方向に向けて配置したほか、遮光にはカーテンではなく閉めることで邸内を静謐な雰囲気へと変える障子を採用している。
ダイニング
愛犬が遊べるようリビングの床の一部をタイル張りに。夏はひんやり冷たく、冬は蓄熱によって室内を暖める効果も。約10か月もの工期を要したという逸話も納得の完成度。
キッチン
ガレージから直接、出入りできるキッチン。左に映る建具は2枚のガラスの間に手作業でい草を通したもので、玄関からの視線を遮りつつデザインとしても空間に馴染んでいる。
和室
天井や建具にラワンベニヤを用いてシンプルに表現した、ゆったり心が落ち着ける和室。隣接の書斎は外の景色を眺めながら仕事に没頭できる、理想的な環境を実現。
玄関
足触りの良い「なぐり加工」を施した玄関ホール。床の表面に波のような凹凸を設けた日本の伝統技術の一つ。
洗面脱衣室・洗面化粧台
手づくりだからこそ施主の要望に合わせて洗面台やメイクスペース、収納棚を提案することが可能に。ランドリールームも兼ねている。
COMMENT
オーナーの声
週1の出社のため都内に住む理由がなくなり、生まれ育った自然に恵まれた伸びやかな環境で子育てをしながら家族で暮らしを楽しみたいと思いました。ハウスメーカーのようなありきたりな家には興味がなく、デザインや性能、素材の全てに優れた住まいを建てられる地元工務店が必ず存在するはず、と探した結果、出会ったのが群栄建築舎さんでした。
DATA
本体価格(建築当時)
5,000万円以上
敷地面積
105坪
延床面積
41坪
工法・構造
木造軸組工法
階数
平屋
外観テイスト
和風
内観テイスト
和風
こだわり
新築、平屋、延床面積40坪以上、室内の様子が見えない、ペットと暮らす、家事がしやすい、景色・景観を楽しむ、エクステリアにこだわり、長期優良住宅、断熱等級6、HEAT20 G2、パッシブデザイン、耐震等級3、木製サッシ、トリプルガラス、付加断熱、全館空調、床下エアコン、熱交換換気、C値測定の実施、中庭、ガレージ、書斎、土間リビング、畳ダイニング・畳リビング、アウトドアリビング、ランドリールーム・サンルーム、造作家具・建具、自然素材をふんだんに使用、木造軸組工法、UA値0.4、C値0.25、耐震等級3(許容応力度計算)、断熱材セルロースファイバー、ネオマフォーム、サッシ:アイランドプロファイル(木製)、APW430、330(YKK AP)、建築価格6200万円

この家を建てたのは…

群栄建築舎
群馬県前橋市西善町259-7