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第9回 常識をぶっこわせ3『良い空間の条件』

GWも無事終わり筆者毎年恒例のGWマラソン勤務もやり終え、充実感とともにGW後の休日を満喫している筆者でありますが、満喫しすぎでやはり今回も締切り前日の夜に執筆という有様です※1。

最近の筆者はゴルフ・野球以外にもわりとアクティブ※2に行動をしておりますが、最近良く感じることは「同じ空間にいても、横にいる人によって全く違った空間に感じられる」ということです。 

ということは…なんてことのない普通の4LDKだって愛する家族とともに暮らせば、「なんて素敵な空間!」ってことになるわけです。 

筆者はこれまで、住宅のデザイン的な部分をハード面から語ってきました。しかし今回ふと気付いたわけです。なんだかんだ言って、家にとって大切なのは一緒に住む家族ではないのかと!
いや、なんだかんだ言わなくても、一番大事なのは家族であります。 
今更気づくな!という突っ込みが入りそうなところではありますが「人間気付きに遅い※3」ということはないはずです。
なかなか気づかなかったのは、筆者が現在ロンリーな独身※4ということも決して否定できない事実であります。 

大切なことなので強調します。
笑顔に包まれた幸せな生活。これこそが最高の空間なのではないでしょうか。 

笑顔は人を幸せに導く最高のアイテムです。そして最高の笑顔は幸せでないと生まれてこないでしょう。 まさに、幸福のスパイラルの結果が「笑顔」ということになると筆者は最近気付いたわけです。そして、そんな笑顔を守ってくことが、いい家づくりのスタートになるのではないかと思います。 

家づくりを始める前に今一度皆さんの横にいるパートナーを笑顔にできているか考えてみてください。 奥さんや旦那さんの目を見てちゃんと会話をしていますか? お互いに思いやりをもって接していますか? そして、笑顔を相手に向けていますか? 

「良い家づくりは笑顔から」

最近色んなことに気付いてばかりいる筆者でありますが、読者の皆さんも当たり前すぎて意外と気付きづらいことだったりするのかもしれません。

家族が笑顔に包まれたなら、良い家づくりの半分は終わったようなものでしょう。 
そして、このイエココロに掲載されている建築会社に行ってみましょう。 
きっと素敵な営業さんの笑顔に触れ、設計さんの笑顔に触れ、幸せな家が完成することでしょう。 

筆者は現在の会社に入る前は、フリーランスで店舗の設計をしていました。なかでも飲食店の仕事が多かったのですが、「良いお店」とは決して設計デザインが良いだけではありません。
「良い店」とは、そのお店にやって来るお客さん達に笑顔が有り、美味しい料理やお酒が有り。ソフトとハードが融合して出来上がっていくのです。 
設計者としてはハード面からしかお店に関わることしかできません。そんなジレンマを抱えつつなんとかハードとソフトの融合ができないかとバーテンとしてカウンターの中に入ってみたこともありました※5。 

そうして著者がデザインしたお店が果たして「良い店」だったか…そればっかりはお客さんに聞いてみないとわかりません。 

しかし、家や店舗というと、どうしてもハード的なものがクローズアップされますが、「良い空間」には「良いソフト」がなくてはならないものだということに間違いはなさそうです。
もちろん、店舗など不特定多数の人が出入りする空間のソフト面をコントロールするのはとても難しいことです。しかし、住まいのソフト面である「家族」を笑顔にすることは、きっとできるはずです。 

先に書いたように「笑顔」を大切にできれば、それだけで「素敵な空間」をつくることができます※6。 

笑顔から始める素敵な家づくり。読者の皆さんも是非実践してみて下さい。


※1 「締切りとは目標のある夢である」とはドティ・ウォルターズの言葉ですが、著者のこの一言に深い哲学的な意味を感じるのは私だけでしょうか。たぶん私だけでしょうね…
※2 著者は「わりと」と謙遜していますが、お話を聞く限り「かなり」だと感じます。
※3 「人間は生きている限り学ぶものだ」とはよく聞く言葉ですが、どうやら人はその年齢でないと気付けないこともあるようです。子どものときは分からなかったことが、大人になってはじめて気付く…いや、それこそ死の直前に何かに気付くことだってありえます。
※4 「結構楽しんでいるように見えますよ」と言ったら、私は怒られてしまうかもしれません。
※5 いくら素晴らしい意匠・コンセプトの住宅・建物であっても、そこを利用・活用する人間がいなければ「大きな彫刻」と同じです。設計する側になると、つい「良い店」=「良い建築デザイン」となってしまいがちですが、著者はあえて「ソフト」側に立つことでジレンマの解消に挑戦したようです。
※6 つまり「良い家」の前提条件は、「家族が笑顔になれるかどうか」で判断する…とてもシンプルなヒントですが、家づくりで迷ったときの大きな指針になるはずです。


山﨑かずお

著者プロフィール

多摩美術大学建築科卒。都内設計事務所勤務を経て、フリーランスの商業建築設計及びグラフィックデザイナーとして活躍。現在は「サラリーマン道」を究めるため、某住宅メーカーに在籍中。

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