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第8回 常識をぶっこわせ2『常識って?』

特大の寒波が押し寄せ※1寒いのが大嫌いな筆者は、人間にも冬眠があってもいいのではないかと真剣に考える始末でございます。 
寒いのが大嫌いな筆者ではありますが、始めて4年あまり経つゴルフに関しては全く別であります。コースに行く日は日が昇る前早くから目覚め、吐く息も凍りそうな温度の中、喜び勇んでゴルフ場に向かうのであります。たとえグリーンがコンクリートのように凍っていたとしても…ゴルフをやっている時は冬眠への欲求など全く忘れてしまっています。そんな楽しいゴルフ、イエココロ編集長を誘い始めて早2年。ようやく重い腰をあげゴルフへの興味をもっていただくことに成功したのです。始めるとハマり込む性格の編集長は練習に気合を入れすぎ背中の筋肉を痛めてしまったそうな※2…そんな話を聞きつつもデビューコースの予約はバッチリ。編集長の家からも近い。コースはとっても綺麗!しかも露天風呂まである!しかしそのコースはチャンピオンコース。グリーンは難しく一筋縄ではいかないことは明白。まぁ、行くまではそこに関しては黙っておくことにしましょう※3。 
そんな筆者がドハマリしているゴルフですが、4年前のゴルフに対する筆者の常識とは。 
・典型的サラリーマンがやるものである。 
・オヤジ臭いものである。 
・道具に金がかかる 
といったものでした。 
が、しかし!!嫌々ながら始めたゴルフではありましたが、やってみるといきなり筆者が常識だと思っていたものは覆されてしまったのです。 

物事は切る角度・見る角度によって見え方が全然違う。 

これはデザインを行う人間にとって当たり前の考え方ですが、筆者ゴルフに対しては全くのノーガードでした。そんな考えに至ることもなく只々毛嫌いをしていたのです。 

やはり自ら行動することで本質は見えてくるのかな、と。ゴルフに対しては自己肯定を始める始末の筆者であります。 
イエココロ編集長がゴルフに対してどのような変遷を辿るかは機会があればリポートしていきたいと思います。 

さて、こんな文を書いている私の横にはピカピカのiPhone6sがMacに繋がり、復元の真っ最中であります。 
2007年6月29日、米国で初代iPhone※4が発売されたわけですが、今までの電話の常識は一気に覆されたのです。あの当時、携帯電話の殆どがiPhoneのようなスマートフォンにとって変わるなど誰が想像したでしょう。 
それまでの携帯電話の常識といえば、形で言えば今のガラケー。その当時携帯に好きな音楽を入れることなんて考えもつきませんでした。まして画面をタップしたりピンチしたりなんていう動作もiPhoneで初めての経験です。それからiPhoneはどんどん進化をしてアプリという名のソフトが登場し、電話という範疇を超えモバイルPC化を果たしました。 

携帯電話という常識にとらわれていてはiPhoneのような製品は登場してこなかったことでしょう。又、通信キャリアとの関係性においてもそれまでの常識的な考えでは今のような世界的なiPhoneの広がりは無かったことでしょう。 

常識とは知らないと恥ずかしい思いをしたり、人から馬鹿にされたりするものです。考えるに常識とは先人から送られた方程式のようなものなのかなと思ってみたりもします。 

数学がそんなに好きではない人は単に方程式だけを覚え、そこに数字を当てはめて答えを出していたことでしょう。数学が好きだった人はその方程式がどうして導き出されるかを勉強したことでしょう。 
普段生活をするにおいては単に方程式に数字を当てはめて答えを出していくほうが楽だし時間の節約にもなります。ただ、その方程式に甘えてしまっては、本来的なものは見えてこなくなってしまうでしょう。本来的なものが見えずに先に進んでしまえば、それはやがて大きく間違った方向にいってしまう可能性すらあります。 
本来的なものさえきちんとわかっていれば、違う方程式を考えだすこともできるし方程式に頼らずとも答えを出すことだってできます。 

常識という厚いベールに包まれた奥にあるものをしっかりと考え感じ取ることが時に重要なのではないでしょうか。 

我々はちょっと考えたり感じたくらいではiPhoneのような革新的な製品は生み出せませんが、皆さんが住む家であればどうでしょう。世界的にヒットする必要性なんてありません。あなたの大事な家族だけが笑顔になれればそれが大正解でしょう※5。 
一生に一回の家づくり。常識だらけの家づくりなんてつまらないでしょう?ほんのちょっと時間をかけて、「リビングってそもそもなんだ?」「玄関ってそもそもなんだ??」「トイレってこれでいいのか?」まず、疑問を持ってそして自分達なりの答えを見つけて見てください。 
その先にはプロの設計士※6が待っています。 

良い家づくりは常識にとらわれず、まず疑問から。 

その問題解決をするのが、設計士なのですから答えは一緒に見つけられます。


※1 著者はこの原稿を1月末日に書いております。1月の半ばには関東で雪となりました。
※2 運動不足でなまった体に、初心者にありがちな「力み過ぎのフルスイング」が私の背中を破壊したのです。
※3 なんですか??そのチャンピオンコースって… 無事に終わればよいのですが。
※4 初代iPhone 発表当時は様々な評価、批判があったことで知られている。「使えない」「タイプミスが多すぎる」などなど。批判した人たちは、現在世界を席巻しているスマートフォンをどう見ているのでしょうか。
※5 家づくりを考えるとき、多くの家族は失敗しないよう「安全策」を取りがちです。しかし著者の言う通り、家づくりに「正解」などなく「家族の満足度」だけを成功の尺度にするべきなのです。
※6 プロの設計士の仕事は、家族の要望やこだわりを具体的な形にするだけではなく、それが本当にイメージ通りに機能するか、しないかをアドバイスしてくれる存在でもあります。つまり家づくりのアクセルでもあり、ブレーキでもあるのです。


山﨑かずお

著者プロフィール

多摩美術大学建築科卒。都内設計事務所勤務を経て、フリーランスの商業建築設計及びグラフィックデザイナーとして活躍。現在は「サラリーマン道」を究めるため、某住宅メーカーに在籍中。

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