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至高の一脚 1

完璧主義を貫いた、孤高の椅子

1

PK-22

Poul Kjaerholm(1956)

PK-22/ポール・ケアホルム


デンマークの家具デザイナー、ポール・ケアホルムによる1956年の作品。当時は北欧デザインの全盛期で、ぬくもりのある木製家具が世界の主流であったが、金属を使用したシャープなデザインの発表は鮮烈な印象を与えた。PK-22の素材は金属であるが、造形物としての美しさ、細部の仕上げの確かさが伝統にのっとっており、家具業界は若干の戸惑いとともに好意的に評価した。二本の脚部は特殊な鋼でできており、長年の使用でも脚が開きにくく、強度が保てるようになっている。背と座の張りは牛革、藤、キャンバスなどがあり、いずれも良質なものを選び、縫い加工にも厳密な水準をもうけている。厳選された人工の素材と自然の素材の調和で豊かなものをつくろうとケアホルムは考えたのである。ミース・ファン・デル・ローエの「バルセロナ・チェア」の影響を受け、それを乗り越えようとデザインされた。できるだけ余分なものを省いた、シンプルなデザインである。だが、それは静かな美しさに満ちている。


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